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50話 ページ10

そして数日経ったある日のことだ

私の携帯に電話が来た




「…はい」

ジン『ロゼ、前に言っておいた話の詳細だ』



あぁついに来てしまったか、この悪夢のような話が。



ジン『もう一度聞く。お前はサツか?』

「違う」

ジン『お前がサツじゃないと言い切れるならバーボンを殺せるはずだ』

「…バーボンがサツだと言い切れないのに殺すのか?」

ジン『あの時、ベルモットがお前はサツではないと言い切った。あのお方に報告したらお前を信用しろとのお達しだ』

ジン『バーボンに関しては、日頃から怪しい行動が目立つからな。殺しても損はない』



この、クソヤローが。

つまり、組織は私を信頼する代わりに、バーボンを殺せと。まるで悪魔と契約するのに生贄を差し出すようなものだ。

つくづく、この組織は真っ黒だなと思う

だって仲間内で殺し合いだなんて残酷じゃないか



ジン『決行は明日の夜。場所はお前が指定しろ。キャンティとコルンも向かわせる。いいな?』

「キャンティとコルンを向かわせる理由は?」

ジン『お前が21時までにバーボンを殺せないなら俺たちが殺す』

ジン『以上だ』



それだけ言われて電話が切れた



「くそっ!!!!」



自分の情けなさに腹が立つ

私が、疑われたせいで降谷さんも疑われる羽目になった

あの日ジンに呼び出されて


『バーボンを殺せ』


と言われた時からこうなる事は大体予想していたからこそ協力者を求めた



「絶対に殺させない…!!」




協力者は多くいる

計画は万全だ

安室さんは組織の人間だと、信じさせるためにやるしかない

たとえ私が犠牲になったとしても。

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桜雪(プロフ) - ご指摘ありがとうございます。54話のところですね! (2018年5月14日 1時) (レス) id: 5715002957 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。警視庁ではなく、警察庁です。 (2018年5月13日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜雪 | 作成日時:2018年5月9日 0時

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