38羽 ページ39
アヤトsaid
妖狐がアオギリを脱退して何年か経った
俺はあれから情報収集をして
他の区へ探し回った
でもどれもあいつが去った後で
あいつに追いつく事が出来なかった
「ったくどこフラついてんだあのバカ」
急に血の匂いが強くなった
その場所へ急ぐと大量の死体。それも喰種
大方妖狐の反感を買ったんだろう
俺が情報収集した限りでは
確か幼い頃、あいつに大勢の喰種が寄ってたかったらしい
なんでも半喰種のあいつだから狙われやすかったとかなんとか
「ま、復讐っていうよりこいつらが喧嘩吹っかけた感じか」
カマヤローから聞いたが
アオギリ脱退を噂された瞬間
あいつを狙う輩がわんさか増えたとか。
「つーことはこの近くにまだいるってことか」
微かに残るあいつの匂いを頼りに
俺は次から次へとしらみ潰しに探して行った
その時ハトらしきやつらを何人か見かけて後を追った
そいつらの後を追うといたのは家族の喰種だった
普段の俺なら見て見ぬ振りをする
でも出来なかった
あいつの部屋で見たあの写真を重ねてしまった
「行くしか…ねぇか」
でも行ってから後悔した
まさかあの死神が現れるなんて思ってもみなかった
勝てる…なんて思ってない。
ましては五分五分なんて程じゃない
俺の負けは見えていた
それでも後ろにいる家族を見捨てることはできない
そう思っていても俺もやばい。
思いっきり死神のクインケが脇腹に大きく掠ってしまった
視界が少しボヤけて霞んだ
「(本当にやべぇわ)」
目を擦りながら立つことに必死だった
死神が俺にクインケを振り下ろそうとした時
死を覚悟した
その時俺の前に誰かが立った
見覚えがある後ろ姿
聞いたことのある声
ずっと探していた妖狐だった
安心とともに俺は膝から崩れ落ちて
息をするのがやっとだった
霞む視界にあいつが死神と交戦しているのがわかる
俺はただ見ていることしかできなかった
喉から焼けるような痛みが走って
思わず吐き出すと全て血だった
サァッと血の気がなくなるのがわかる
妖狐が走って俺のところへ来て
自身の腕を噛みちぎった
「お前…何やって…」
言い終わる前に俺の口に何かが口移しで渡された
ゴクんっと飲み込むとキズが治っていくのがわかる
A「生きて」
とあいつは言ってまた死神との交戦を始めた
「バッカ…ヤロー」
"死ねるかよ"そう呟くのがやっとだった
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桜雪(プロフ) - 閲覧、コメントありがとうございます！！！！！！最後までお付き合いしていただいて本当にありがとうございます！！今掲載している「闇ヲ生キルモノ」が完結したらまたアヤト作りたいと思いますのでその時はよろしくお願い致します(^^) (2016年9月13日 22時) (
レス) id: 5715002957 (このIDを非表示/違反報告)
希空(プロフ) - 桜雪さんこんにちわ！とってもキュンキュンしました！最後の方涙腺がやばかったですw新作楽しみにしてます更新頑張ってください！ (2016年9月13日 22時) (レス) id: fa7bc21c50 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - ラビ*赤葦&木兎love*さん» 閲覧、コメントありがとうございます!!!!!!!面白すぎなんて勿体無いお言葉ですorz最後まで応援ありがとうございました！また、どこかの作品でお会いできれば光栄です(^^)本当にありがとうございました！ (2016年4月29日 23時) (レス) id: 5715002957 (このIDを非表示/違反報告)
ラビ*赤葦&木兎love* - おわぁぁぁぁぁぁやばいぃぃぃぃぃ!!絢都君さいこー!かっこよすぎデショw作品面白かったです!ちょっとほんのちょっとでいいのでその文才わけてほしいっスw新作楽しみにしてます！頑張って下さい! (2016年4月29日 22時) (レス) id: 53d3e79461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雪 | 作成日時：2016年3月4日 2時
