23羽 ページ24
猫が眠りについてから何時間か経つと
急に起き上がって用水路の奥の方をじっと見つめ
"シャアァアァ"と威嚇し始めた
「どうしたの？何かいるの？」
怖くはない。だって私喰種だし
そっと猫を抱きかかえると微かに
誰かの足音が聞こえた
耳をすませば聞いた事のある足音
それは屋上で聞いた足音によく似ていた
用水路の暗闇から出てきたのはやはり彼だった
アヤト「なんだ。お前もか」
よく見ると彼はびしょ濡れで
彼の服の襟から顔を出していたのは
白色の猫だった
「猫…？」
アヤト「こいつ、俺につきまとってくる」
"今日雨だろ？"と彼は言いたい言葉を省略した
「あっ！」
スタンっと私の腕から飛び降りた紺色の猫
それを見て彼の服の中にいた猫もスタンっと地面に降りて
互いを警戒しながらも少しづつ距離を縮め
猫同士の確かめ合いが始まった
アヤト「……はっは〜ん。さてはお前…」
しゃがみ込みニヤニヤとしながら彼は2匹の猫を見た
「？何したの？」
アヤト「なぁ、こいつの性別は？」
指をさすのは私が拾った猫
「オスだけど…」
"それが何？"とわけがわからない
アヤト「お似合いか〜。おい喜べ。オスだとよ」
白猫に言い聞かせるようにアヤトは笑った
アヤト「こいつ、お前んとこの猫気に入ったんだと。つまり、好きになったようなもん」
"良かったな"とまた彼は猫に言い聞かせた
雨に濡れた彼の横顔は
不覚にもときめいてしまった
「(雨もしたたるいい男ってとこか)」
言葉的には本当は女だけど。
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桜雪(プロフ) - 閲覧、コメントありがとうございます！！！！！！最後までお付き合いしていただいて本当にありがとうございます！！今掲載している「闇ヲ生キルモノ」が完結したらまたアヤト作りたいと思いますのでその時はよろしくお願い致します(^^) (2016年9月13日 22時) (
レス) id: 5715002957 (このIDを非表示/違反報告)
希空(プロフ) - 桜雪さんこんにちわ！とってもキュンキュンしました！最後の方涙腺がやばかったですw新作楽しみにしてます更新頑張ってください！ (2016年9月13日 22時) (レス) id: fa7bc21c50 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - ラビ*赤葦&木兎love*さん» 閲覧、コメントありがとうございます!!!!!!!面白すぎなんて勿体無いお言葉ですorz最後まで応援ありがとうございました！また、どこかの作品でお会いできれば光栄です(^^)本当にありがとうございました！ (2016年4月29日 23時) (レス) id: 5715002957 (このIDを非表示/違反報告)
ラビ*赤葦&木兎love* - おわぁぁぁぁぁぁやばいぃぃぃぃぃ!!絢都君さいこー!かっこよすぎデショw作品面白かったです!ちょっとほんのちょっとでいいのでその文才わけてほしいっスw新作楽しみにしてます！頑張って下さい! (2016年4月29日 22時) (レス) id: 53d3e79461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雪 | 作成日時：2016年3月4日 2時
