22羽 ページ23
あの日から何日かたった
彼との関係は少しギクシャクしていて
部屋を出るとき鉢合わせると彼は決まってそそくさと逃げてしまう
「(なんだかなぁ)」と1人悩まずにはいられない
アオギリのアジトは相変わらず賑やかだ
外に目をやると雨が降っていた
"あっ"と思いついたある事を。
「タタラ」
フッと椅子に座っているタタラに声をかけた
遠くでアヤトが反応した気がする
「出かけてきてもいい？」
タタラ「…どこに行くんだ？」
若干疑いの目。
ま、そりゃ怪しまれても仕方ないか。
こんな土砂降りの雨の中誰が好んで出かけるんだ
「女の用事を聞くなんて野暮だよ」
"ね、ニコ"と話題を振ると
ニコ「そうよぉ！タタラっち、少しは乙女をわかりなさい！」
と味方をしてくれた
タタラ「(ﾁｯまぁいい。遅くなるなよ」
"ハトがウロついてる"忠告を入れ私に許可を出した
「じゃ行ってくる」
未だに何階か知らないが最上階であることは確かなこの部屋から
私は窓に足をかけて飛び降りた
"ちょっと！あの子何もささないで行ったわよ！"とニコの叫び声が聞こえた
それよりも一刻も早く向かわなければいけないところがある
「風邪引いてなきゃいいけど」
近くのスーパーで必要なものを買い
急いで私を待つ場所へと向かった
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「駄目だよ雨の日にあんなところにいちゃ」
"ナァ"と可愛い声で鳴く一匹の紺色の猫
「とりあえず今日はここにいなよ」
連れてきたのは雨や風もしのげる用水路
車も通れるんじゃないかってくらい人が通る場所が広い
「ほら、いろいろ買ってきたから」
ガサガサとスーパーで買ったエサや牛乳を
ホームセンターで最近買った猫用のお皿にうつした
この猫は公園で人間のガキンチョに酷いことをされていた猫だ
見ていられなくて私が助けた
ちなみにガキンチョは親に怒られた(ザマァ)
恩返しなのかなんなのか
公園のベンチでいつも私を待つようになった
「飼い主が見つかるといいね」
満足したのか、猫は私の膝に乗って丸まった
お皿を見るとペロリと綺麗に食べていた
「偉い偉い。ゆっくりお休み」
雨に打たれて寒いのかブルブルと震えていた
持ってきた毛布をそっとかけ撫でてあげると
彼女は安心したのかゴロゴロと喉を鳴らして私の膝の上で眠りについた
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桜雪(プロフ) - 閲覧、コメントありがとうございます！！！！！！最後までお付き合いしていただいて本当にありがとうございます！！今掲載している「闇ヲ生キルモノ」が完結したらまたアヤト作りたいと思いますのでその時はよろしくお願い致します(^^) (2016年9月13日 22時) (
レス) id: 5715002957 (このIDを非表示/違反報告)
希空(プロフ) - 桜雪さんこんにちわ！とってもキュンキュンしました！最後の方涙腺がやばかったですw新作楽しみにしてます更新頑張ってください！ (2016年9月13日 22時) (レス) id: fa7bc21c50 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - ラビ*赤葦&木兎love*さん» 閲覧、コメントありがとうございます!!!!!!!面白すぎなんて勿体無いお言葉ですorz最後まで応援ありがとうございました！また、どこかの作品でお会いできれば光栄です(^^)本当にありがとうございました！ (2016年4月29日 23時) (レス) id: 5715002957 (このIDを非表示/違反報告)
ラビ*赤葦&木兎love* - おわぁぁぁぁぁぁやばいぃぃぃぃぃ!!絢都君さいこー!かっこよすぎデショw作品面白かったです!ちょっとほんのちょっとでいいのでその文才わけてほしいっスw新作楽しみにしてます！頑張って下さい! (2016年4月29日 22時) (レス) id: 53d3e79461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雪 | 作成日時：2016年3月4日 2時
