11羽 ページ12
引き続きアヤトsaid
その後俺は自室へ戻り
ベッドに仰向けで寝転がり天井を見上げながら1人悶々と考えた
と、いうより
妖狐が月明かりに照らされた姿が
まぶたの裏に張り付いて忘れられなかった
顔は見えないが、妖狐の後ろ姿だけで
"寂しい"という感情が読み取れた
でも妖狐は平然と俺と接した
嫌いな者と接するように。
強がってんのか弱みを握られたくないのか
俺の知ったこっちゃねぇけど
「なんか調子狂うな」
妖狐は両親を呼んだ
親離れしてねぇのかって最初は思ったけど
実際俺も父さんの事を考えることが度々ある
だから冷静になった今、少しだけ妖狐の事が分かる気がする
そして不覚にも心臓が早まった
「………んなわけねぇよな」
ゴロリと横を向く
すぐ隣は妖狐の部屋。
「…絶対違う。緊張…そう。緊張しただけ」
自分をなだめるので精一杯だった
・
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「んぁ？」
いつの間に俺は寝てしまったようだ
時計を見ると丑三つ時
嫌な時間に起きてしまった
「……あ」
思い出したのは妖狐の飯。
「食べねぇんだから下げねぇと」
何たって肉だからな。
腐っちまったら勿体ねぇ
妖狐の部屋の前に立つと少し緊張した
「(飯を下げに来ただけ。飯を下げに来ただけ…)」
そうは思っても鼓動はうるさい
勇気を出して部屋をノックした
でも返事は返ってこなかった
今度は物音も声ひとつしない
ガチャリとドアノブを回して部屋に入った
目に留まったのは
「！！(いんじゃん！！！)」
妖狐が部屋にいることに驚いて後ずさってしまった
「……？」
俺がいるのに何も言わず動かない
そっと近づくとマスクの下から
小さな寝息が聞こえた
「(何だ寝てんのか)」
ベッドにあった毛布を静かにかけ
飯を片手に部屋を出る
ドアを閉める時、もう一度妖狐をみると
やっぱり綺麗で思わずニヤけてしまった
いや。微笑んだのほうが俺的にはいい。
「ナキが寝てたらぜってぇ毛布なんかかけねぇな」
逆に蹴り起こしてた
その後すぐ俺は二度寝に入り
朝っぱらから妖狐に殴られるだなんて
この時は思ってもみなかった
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桜雪(プロフ) - 閲覧、コメントありがとうございます！！！！！！最後までお付き合いしていただいて本当にありがとうございます！！今掲載している「闇ヲ生キルモノ」が完結したらまたアヤト作りたいと思いますのでその時はよろしくお願い致します(^^) (2016年9月13日 22時) (
レス) id: 5715002957 (このIDを非表示/違反報告)
希空(プロフ) - 桜雪さんこんにちわ！とってもキュンキュンしました！最後の方涙腺がやばかったですw新作楽しみにしてます更新頑張ってください！ (2016年9月13日 22時) (レス) id: fa7bc21c50 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - ラビ*赤葦&木兎love*さん» 閲覧、コメントありがとうございます!!!!!!!面白すぎなんて勿体無いお言葉ですorz最後まで応援ありがとうございました！また、どこかの作品でお会いできれば光栄です(^^)本当にありがとうございました！ (2016年4月29日 23時) (レス) id: 5715002957 (このIDを非表示/違反報告)
ラビ*赤葦&木兎love* - おわぁぁぁぁぁぁやばいぃぃぃぃぃ!!絢都君さいこー!かっこよすぎデショw作品面白かったです!ちょっとほんのちょっとでいいのでその文才わけてほしいっスw新作楽しみにしてます！頑張って下さい! (2016年4月29日 22時) (レス) id: 53d3e79461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜雪 | 作成日時：2016年3月4日 2時
