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「Aってさ、彼氏いるの？」
突然、脈絡のない質問をされて、反応に少し時間がかかった。
『……いないけど、急に何で？』
「ここ、キスマークついてたから」
自分の鎖骨辺りを指でトントンと示すキヨくん。
すぐに、そこにキスマークがつけられていたのだとわかった。
はぁ……あの男、跡はつけるなって言ったのに……
昨日体を重ねた男に悪態をつくけど、私の心は至って冷静。
「多分昨日寝た男につけられたんだと思う」
この台詞には似つかわしくない笑みで、そう告げた。
別に遊んでることがバレたってなんの問題もない。
罪悪感も無ければ、負い目もない。
軽蔑するならすればいいと思ったから。
「そっか……」
相槌を打ったキヨくんの顔は表情が変わらなくて、彼が何を思ったのかわからなかった。
『キヨくんもそうなんでしょ？』
「……は？」
『下心があって私を誘ったんじゃないの？』
我ながらかなり酷いことを言ったと思う。
でも、キスマークも見られてしまったし、男はどうせ体目当て、そんな偏見があるから。
もちろん、キヨくんだって例外じゃない。
「俺は付き合うまで、手出さないよ」
眉を下げて困った笑みを浮かべていたキヨくん。
その顔に少し罪悪感が湧いたけど、完全に信用できる訳ではなかった。
『……ごめん、もう、帰ろっか』
この気まずい空気に耐えられなくて、この場から逃げたくなった私はお開きを提案する。
そうだなって返事の後、二人で立ち上がって個室を出た。
私が空気を壊してしまったのに、私の分の食事まで支払ってくれて、ご丁寧に駅まで送ってくれた。
『今日は、ありがとね』
「こちらこそありがと。じゃあ、またな」
軽く手を振るキヨくんを背に、改札をくぐる。
彼の方なんて一度も振り向かずに、駅のホームへと向かった。
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ひばり(プロフ) - ゆーみさん» 愛を叫んでいただきありがとうございます！笑 嬉しいです〜！ (2020年8月27日 21時) (
レス) id: 22260f8f2e (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみ(プロフ) - うぬぅ！こぉれすきだああああ(？？？) めっちゃ好きですこれ！！ (2020年8月27日 20時) (レス) id: 764e348d9e (このIDを非表示/違反報告)
ひばり(プロフ) - ゆきさん» わぁ！ゆきさん！私、ゆきさんのお話大好きなので、そんな方からコメント頂けて嬉しいです……！！ありがとうございます……！ (2020年8月23日 20時) (レス) id: 22260f8f2e (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - コメント失礼します！あ……面白そう……と思ったらひばりさんの作品でした、、、。前作のお隣さんも陰ながら見てました！これからも更新頑張ってください！！ (2020年8月23日 20時) (レス) id: 0ee34f3752 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひばり | 作成日時：2020年8月22日 17時
