隣人をお誘い ページ14
レトさんが帰った後、
俺はベランダで
Aさんと話していた。
Aさんと話したかった
っていうのもあるけど
レトさんからの助言を実行する
そのために
今日はAさんを呼び出した。
『今日ね、衝動買いたくさんしちゃった〜!』
俺は相槌を打ちながら
笑顔で話すAさんの横顔を見つめる。
好き
って気持ちに気づいてから
話すだけでも心音がうるさい。
おまけに笑顔がいつも以上に可愛い
とか思ってしまう。
……俺どんだけ好きなんだよ。
『キヨくん……?』
Aさんがこっちを向いて
俺の名前を呼んだ時
はっと我に返る。
うわ、恥ずかし
Aさんのことずっと見つめてた
不思議そうに俺を見るAさんから
目を逸らした。
『急に黙っちゃうからびっくりしちゃった』
「ごめん。ぼーっとしてたわ」
「……あのさ、」
「今日一緒に買い物行った奴って彼氏?」
自然と口から出た質問。
こんなことを言うつもりはなくて
自分自身に驚いた。
だって
こんな質問するなんて
めんどくさい男みたいじゃねぇか。
でも、気になるのは事実。
もしここで
Aさんが『うん』なんて
返事をしたら
俺の恋は
呆気なく散るわけだから。
俺の質問に
目を見開くAさん。
『違うよ……!女友達!』
『そもそも私……彼氏いないし……』
その言葉に
わかりやすく安堵した自分がいた。
そして、
彼氏がいないのであれば
レトさんからの助言を実行するしかなかった。
彼女のいないレトさんの意見を聞くのは
だいぶ癪なとこがあるけど、
今はそんなこと気にしてられない。
「じゃあ、さ」
「俺と一緒に遊びに行かない?」
平静を装いながら言ったつもり。
でも実際は、
緊張で手汗は酷いし
心臓は激しく鼓動していた。
.
.
−数時間前−
キ「そっか……俺、Aさんのこと好きなのか」
レ「えっ気づいてなかったの?!」
キ「うん」
レ「じゃあそんなキヨくんにアドバイスしたるわ」
キ「なんで上から目線?」
レ「いいから聞いとき」
レ「Aさんを、デートに誘いなさい」
キ「……」
レ「なんで黙るん?!名案でしょ?!」
キ「あーはいはい」
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ひばり(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!アフターストーリーを追加したかいがありました!笑 楽しみにしていただいたとは嬉しいです! (2020年8月22日 1時) (レス) id: 22260f8f2e (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - あぁぁぁぁぁ!終わってしまいましたか…( ゚д゚)めっちゃ良かったです!アフターストーリーの最後にやけてしまいました^ ^この作品の更新ほんとに楽しみだったので終わってしまって残念です… 更新お疲れ様でした!長文失礼します! (2020年8月22日 1時) (レス) id: b66cbe23aa (このIDを非表示/違反報告)
ひばり(プロフ) - emiさん» コメントありがとうございます!わ〜ありがとうございます!新連載もよろしくお願いします! (2020年8月21日 10時) (レス) id: 22260f8f2e (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - 更新お疲れ様でした!やっぱりいつも通り最初から最後まで面白くて、通知が来るのがいつも楽しみでした!新連載も楽しみにしてます! (2020年8月21日 5時) (レス) id: 86023f8af9 (このIDを非表示/違反報告)
ひばり(プロフ) - 皐月さん» コメントありがとうございます!お楽しみいただけたようで嬉しいです! (2020年8月20日 23時) (レス) id: 22260f8f2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひばり | 作成日時:2020年7月28日 22時