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私の答えを
すんなり受け入れてくれるかと思っていたのに
キヨさんが次に紡いだ言葉は
私の予想に反するものだった。
「本当に、今もレトさんのこと好きなの？」
『……え？』
「レトさんが心配だから別れないだけなんじゃねぇの？」
「Aの本当の気持ちはどうなんだよ！」
次第に語気が強まる様に
興奮が湧き上がってきた。
キヨさんは、私が思っていた以上に、
レトくんに嫉妬してる。
失望から希望を見いだした瞬間だった。
この嫉妬を利用すれば
もっとキヨさんの執着が見られるんじゃないか……
そう考えた。
『私もわかんないよ……』
『キヨくんにときめく私がいて、正直よくわかんないの……だから、もう少しだけ考えさせて』
キヨさん……
ううん、キヨくん。
もう少し貴方に猶予をあげる。
だから、私の興味が無くなる前に
私のこともっともっと……
夢中にさせて？
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作者名：ひばり | 作成日時：2020年7月26日 15時
