逆戻り ページ30
『キヨさんおはようございます』
その声で目を覚ました。
俺の視界に入った彼女は
いつの間にかエプロン姿をしている。
「はよ……」
日差しの眩しさに目を細めながら体を起こした。
俺が起きたのを確認すると
Aはすぐに部屋を出ていってしまった。
既にテーブルに並べられている朝食。
俺が席に着くと、
『食べましょうか』
と感情の読み取れない顔で呟く。
『いただきます』と手を合わせ
食べ始めるAに
「なんで敬語に戻ってんの？」
と問いかける。
一瞬俺の方を見たかと思うと
すぐに目線を逸らされて
『タメ口は昨日一日だけって約束だったじゃないですか』
と冷たく言い放たれた。
その様子は
俺の家に来た当初の、
心の距離があった時の様子と重なって
昨夜軽率に告白したことを悔やんだ。
その後
なにも言い返すことができなくて、
俺たちは無言で朝食を食べ進めていった。
今日は最俺ハウスでの撮影日だったため
出かける準備を始める。
今家を出ると約束の時間より相当早く着く。
それでも、
Aとの気まずい空気に耐えることができなくて
逃げるように家を出ようとした。
一応とばかりに
玄関から見送ってくれたAの
『いってらっしゃい』
という声は
相変わらず抑揚のない声をしていた。
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ひばり(プロフ) - emiさん» 前作に引き続き読んでいただきありがとうございます〜！！すごく嬉しいです……！これからも応援よろしくお願いします！ (2020年5月29日 7時) (
レス) id: 22260f8f2e (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - 待ってました！！(誰) 前作も見ていました！ひばりさんの作品大好きなんです！！体に無理がない頻度で、更新頑張ってください！ (2020年5月29日 5時) (レス) id: ec0b5da59b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひばり | 作成日時：2020年5月28日 7時
