第二話 溺れる ページ6
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レ「いらっしゃい」
集合時間より少し早い時間にレトさんの家に到着した。
出迎えてくれたレトさんに挨拶しつつ、私とキヨは家にあがる。
通された部屋には既に先客がいるようで。
差し詰め、いつも早く来るフジだろうと声をかけようとする。
『……っ』
けど、顔を確認した瞬間、喉まで出かかっていた言葉はつっかえてそのまま飲み込まれてしまった。
言葉が出なかったのは、先客が予想していたフジではなかったから、という理由だけじゃない。
きっと、彼の顔を見た瞬間、胸が高鳴ってしまったせい。
だって、胡座をかいてこちらを見上げる彼が、私の想い人であるうっしーだったから。
牛「遅刻組二人がこんな早くに来るなんて珍しいじゃん」
キ「たまにはそんな日があってもいいだろ」
牛「何？お前ら一緒に来たの？」
キ「うん、そ……」
『ち、違うよ……！！たまたまレトさんの家の前で会っただけ！』
キヨの声を遮って、半ば叫ぶように声を上げた。
絶対にうっしーにはバレたくない。
私とキヨの関係を＿＿＿＿
言ってからはっとして顔を上げると、二人は驚いた顔でこちらを見ていた。
(私何してるんだろ……急に大きい声出して……)
こんな否定の仕方は、むしろ嘘をついてると大声で言っているようなもの。
そして何より、必死な自分が恥ずかしい。
レ「フジくんとガッチさん遅れる……って……どうしたの？何かあった？」
三人の中で気まずい空気が流れる中、お菓子やお茶を持ってきたレトさんが部屋に入ってきた。
キ「……いや、なんもねぇよ」
牛「あー……そうだ、今日なんのゲームすんの？」
明らかによそよそしい態度にレトさんは怪訝な顔をする。
が、何かを察したのか、今日するゲームの話をしだした。
(助かった……)
張り詰めていたような空気がいつもの空気に戻り、心の中でほっと一息つく。
私も何事もなかったかのように、何やら盛り上がっている三人の会話に混ざっていった。
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ひばり(プロフ) - やとさん» コメントありがとうございます！そして、長らく更新できず、申し訳ありませんでした……前作から読んでいただき嬉しい限りです！！更新頑張りますので、完結まで見守っていただけたらと思います！ (2021年6月7日 1時) (
レス) id: 22260f8f2e (このIDを非表示/違反報告)
やと(プロフ) - 初めまして。好かれる理由が分からないでひばりさんを知り、こちらの作品も投稿され始めた時から読んでいて…今更新通知がきてドキドキしながらすぐに見に来てしまいました…！すごく好みの作品で…(T_T)！更新楽しみにしています。応援しております◎ (2021年6月7日 1時) (レス) id: 9b84b3a66a (このIDを非表示/違反報告)
ひばり(プロフ) - あさぎさん» コメントありがとうございます！更新できるように頑張ります〜！ (2020年12月31日 10時) (レス) id: 22260f8f2e (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - 続き楽しみにしてます。頑張ってください。 (2020年12月30日 19時) (レス) id: 86dd44b865 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひばり | 作成日時：2020年11月14日 17時
