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あれは確か、動画を撮る前にくだらない雑談をしていた時の事だ。
キヨはサッカー中継がまだ終わらないからと、Aは先にお風呂に入りたいからと、なんとも個人的な理由で遅刻していた。
ガ「そういえば、最近Aちゃん可愛くなったよね〜」
牛「え？そう？」
ガ「え〜？うっしー気づいてなかったの？髪の毛巻いちゃったりさ、スカート履いちゃったりさ。恋してる女の子って感じじゃん」
レ「ちょっ、ガッチさん……！」
ガ「せっかく可愛くしてるんだからうっしー気づいてあげなきゃ〜」
牛「なんで俺が……って……………………え？」
暫しの沈黙の後、ガッチさんの「あっ、やべ」と本気で焦ったような声が聞こえてきた。
レトルトはと言うと、「あー」とか「えーっと」とか最適な言葉が見つからないようだし。
こんなもの、Aの好きな人の答え合わせをしているようなもので、色恋に鈍感な奴でも気がつくだろう。
Aが可愛らしい姿を見せたい相手と言うのは、
Aが恋をしている相手と言うのは、
俺を指しているという事に。
三人の中で地獄の空気が流れる中、Skypeに新たに一人が参加した。
『お疲れ〜いや〜いい風呂だった〜…………って、あれ……？皆ミュートしてる？』
何の事情も知らないAの陽気な声がヘッドフォンから流れてくる。
しかし、三人の中の誰もが返す言葉が見つからず、Aの動揺する声だけが響いていた。
『なに……？もしかして、ミュートドッキリ？……ねぇ、何でもいいから反応してよぉ……』
今にも泣き出しそうな声でAが言った"ドッキリ"という言葉に、もしかしたらあれもドッキリなのかと考える。
今まで友達だと、仕事仲間だと思っていた相手が俺のの事を好きだという、
そんな意地の悪くて笑えないドッキリ。
しかし、ガッチさんとレトルトの反応を見るに、全てが真実だと物語っていて。
俺に種明かしをしてくれる人は、
これからだっていなかった。
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ひばり(プロフ) - やとさん» コメントありがとうございます！そして、長らく更新できず、申し訳ありませんでした……前作から読んでいただき嬉しい限りです！！更新頑張りますので、完結まで見守っていただけたらと思います！ (2021年6月7日 1時) (
レス) id: 22260f8f2e (このIDを非表示/違反報告)
やと(プロフ) - 初めまして。好かれる理由が分からないでひばりさんを知り、こちらの作品も投稿され始めた時から読んでいて…今更新通知がきてドキドキしながらすぐに見に来てしまいました…！すごく好みの作品で…(T_T)！更新楽しみにしています。応援しております◎ (2021年6月7日 1時) (レス) id: 9b84b3a66a (このIDを非表示/違反報告)
ひばり(プロフ) - あさぎさん» コメントありがとうございます！更新できるように頑張ります〜！ (2020年12月31日 10時) (レス) id: 22260f8f2e (このIDを非表示/違反報告)
あさぎ(プロフ) - 続き楽しみにしてます。頑張ってください。 (2020年12月30日 19時) (レス) id: 86dd44b865 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひばり | 作成日時：2020年11月14日 17時
