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後ろ手に扉を閉めて、ふう、と息を吐く。
全く目にしていなかったというわけではないから久しぶり、という言葉を使っていいのかは微妙だけれど、あの子に触れたのは本当に、紛れもなく久しぶりだった。
随分と痩せてしまったのが心苦しかったが、これからどうにかなるだろう。
子猫のような小さな手、片手で事足りてしまいそうな細い首。元々大人っぽい顔立ちだったから相貌に大きな変化はないけれど、触れられる距離まで近づけた時、漠然と、綺麗になったなあ、と思った。
初めて見た恐怖と反抗を含んだ瞳は、とても愛らしくて表情筋を緩めないようにするので精一杯。あそこでだらしない表情を見せてしまったら格好つかないだろうから、なんとか耐えられて良かった。
「ヒョン、頼み事ってなんですか〜」
「お、チャンビナ、悪いね突然。ちょっとお転婆ガールの見張り？監視？をお願いしたくて」
「…スンミニが機嫌悪かったのってそれ関係？」
「ハハ…まあ、うん…そんなやばかった？」
「そりゃもう、あのリノヒョンが揶揄うのやめるレベルには」
「まじか〜」
…ま、だからってどうすることもできないんだけど。
「俺は別にいいですけど〜、でも四六時中見てられるわけじゃないですからね？」
「分かってるよ、他何人かには頼むつもり」
実際、万が一を考えたらスンミンに頼むのが1番いいけど、さすがにもう少しタイミングを見計らわないとメスで切り裂かれちゃうかもしれないからなあ。
「そうだチャンビナ、A…あ、例の子の名前ね。その子しばらく大したもの食べてないからさ、適当に食料調達してきて。あとで経費で落とすから〜」
返事を確認して通話を切った後、踵を返して廊下を突き進む。
少しばかり仕事が増えたけど、不思議と疲労は感じなかった。
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こと(プロフ) - 初めまして🙇♀️質問なのですが以前セブチのマンネのお話書いてらっしゃいましたか、？ (3月25日 15時) (
レス) id: 12b873ee35 (このIDを非表示/違反報告)
きびだんご(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…この作品を作ってくれてありがとうございます🫶 (10月14日 23時) (レス) id: 9efe01ec08 (このIDを非表示/違反報告)
えまのすけ - ダークな世界観ながらも皆の優しさを感じてとても好きです、、！！BC推しでなかなか小説ないのでありがたいです、更新頑張ってください…！ (10月8日 1時) (レス) @page19 id: 344af6e19c (このIDを非表示/違反報告)
しろくも(プロフ) - サメ?さん» ありがとうございます！更新を楽しみに待っていただけるようなお話にしたいと思います☺︎ (9月22日 17時) (レス) id: c5380ca731 (このIDを非表示/違反報告)
しろくも(プロフ) - ぱくちーさん» ありがとうございます！私もBCの話に飢えてまして、どうせなら書いてしまえ！となった次第です🤭是非これからも楽しみにしていてください☺︎ (9月22日 17時) (レス) id: c5380ca731 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろくも | 作成日時：2023年9月21日 0時
