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元々どこか本心が読めないというか、食えない人ではある。
立場的にもそういう部分があって当たり前だろうし、かと言って全く掴めないというわけでもないから別にどう思っているわけでもないけど。
「なに、今は蜜を与えておいて、本人が生を望むようになったら殺すってこと？」
「そんなこと言ってないよ」
「こっちが理解できるよう説明しろ、ってことですよ」
体の向きを変えると、チャニヒョンは表情ひとつ崩さず、顔色ひとつ変えず、ただこちらを見ていた。
「最初に言いましたよね。僕は無駄な殺しに加担するつもりはないし、無駄な治療をするつもりもない、って。」
医師免許なんて持ってない。必要な手順なんてほとんど踏んでいないし、表立って医者と名乗れる資格も、名乗ろうだなんて魂胆も、さらさらない。
でも何も考えていないわけでもない。
ギャンブルの為に闇金を借りて夜逃げした馬鹿な両親の所為でこんな世界に連れてこられて、たまたま当時のお抱えの医者が高齢だったからと後釜のような立場にさせられて、人の命に触れるようになった。
色んな人間を、色んな感情を抱きながらただ只管見て、視て、診て、覚える毎日。
親の馬鹿が感染ってなくて良かったな、だなんて言われながら徐々に処置にも携わっていく内に、派閥争いが起きた。
最初はどこに入るわけでもなかったけれど、そうもしていられない状況になって、そんな時この人が僕の元を訪れた。
聞けばトップの一人息子だと言う。当初は1番面倒くさそうだと思ったけれど、案外まともそうな人間で、先代の薦めもあってこの人に着いていくことにした。
医者という立場的に他からも声は掛かっていた中で、僕の、この腐りきった世界での最後の悪あがきを笑ったり馬鹿にしたりせず、約束すると頷いてくれたのは、この人だけだったから。
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こと(プロフ) - 初めまして🙇♀️質問なのですが以前セブチのマンネのお話書いてらっしゃいましたか、？ (3月25日 15時) (
レス) id: 12b873ee35 (このIDを非表示/違反報告)
きびだんご(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…この作品を作ってくれてありがとうございます🫶 (10月14日 23時) (レス) id: 9efe01ec08 (このIDを非表示/違反報告)
えまのすけ - ダークな世界観ながらも皆の優しさを感じてとても好きです、、！！BC推しでなかなか小説ないのでありがたいです、更新頑張ってください…！ (10月8日 1時) (レス) @page19 id: 344af6e19c (このIDを非表示/違反報告)
しろくも(プロフ) - サメ?さん» ありがとうございます！更新を楽しみに待っていただけるようなお話にしたいと思います☺︎ (9月22日 17時) (レス) id: c5380ca731 (このIDを非表示/違反報告)
しろくも(プロフ) - ぱくちーさん» ありがとうございます！私もBCの話に飢えてまして、どうせなら書いてしまえ！となった次第です🤭是非これからも楽しみにしていてください☺︎ (9月22日 17時) (レス) id: c5380ca731 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろくも | 作成日時：2023年9月21日 0時
