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「…それはちょっと無理があると思うんだけど？」
少しの静寂の後、苦笑と共に返された言葉に思わず押し黙る。
…無理がある、たしかにそうだと思う。
本当は言葉にするのも憚られるが、正直、私の扱いはチャニからの寵愛と見て捉えることも、出来なくはない。
『…昔から馬鹿みたいにお人好しで、世話焼きな奴だった。それの、延長みたいなものなの、きっと。』
「………」
『私達は出会った頃、お互い友達と呼べる存在がほとんどいなかったから、ある意味、彼の中で私の存在は大きくなってしまってるのかもしれない……でもそれは、』
愛とか恋とか、そういうものではないの。
そう言い終えるよりも先に、部屋にノック音が鳴り響いた。
一拍間を置いて開かれた扉の奥から姿を現したのは、タイミングが良いのか悪いのか、話の渦中の人物で。
「お、チャニヒョンお疲れさまです」
「うん、チャンビニもね、…A、久しぶり。随分顔色が良くなったみたいでよかった」
久しぶりだなんて、大袈裟だ。この部屋には時計がないから正確には分からないけれど、せいぜい1日か2日顔を合わせなかっただけだろう。
こちらを見つめる優しい眼差しが今は気に障って、フイ、と顔を逸らした。
「…じゃ、俺外しちゃってもいいですか？」
「ああ、うん。ありがとね」
別におかしなことではないのだけれど、あまりにもあっさりとこの場を立ち去ろうとするチャンビンにやや恨みを込めた視線を注ぐと、それに気づいたのか私の方をチラリと見て、馬鹿にしたように舌を出してきた。
思わず手に力が入ってピンと張っていた綺麗なシーツがぐしゃりと歪む。
「なに、2人仲良くなったの？」
『そんなわけ』
「まあ、そんなに喋ってなかったもんね」
チャニの一言を脳内で反芻して、まさかと思って視線を移すと、「ん？」とわざとらしく首を傾げられて、それは私の予想を肯定している以外の何物でもなくて頭を抱えそうになる。
『…そっちからも、否定しといてもらえる？変に勘違いされたままとか、お互い気分良くないでしょ』
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こと(プロフ) - 初めまして🙇♀️質問なのですが以前セブチのマンネのお話書いてらっしゃいましたか、？ (3月25日 15時) (
レス) id: 12b873ee35 (このIDを非表示/違反報告)
きびだんご(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…この作品を作ってくれてありがとうございます🫶 (10月14日 23時) (レス) id: 9efe01ec08 (このIDを非表示/違反報告)
えまのすけ - ダークな世界観ながらも皆の優しさを感じてとても好きです、、！！BC推しでなかなか小説ないのでありがたいです、更新頑張ってください…！ (10月8日 1時) (レス) @page19 id: 344af6e19c (このIDを非表示/違反報告)
しろくも(プロフ) - サメ?さん» ありがとうございます！更新を楽しみに待っていただけるようなお話にしたいと思います☺︎ (9月22日 17時) (レス) id: c5380ca731 (このIDを非表示/違反報告)
しろくも(プロフ) - ぱくちーさん» ありがとうございます！私もBCの話に飢えてまして、どうせなら書いてしまえ！となった次第です🤭是非これからも楽しみにしていてください☺︎ (9月22日 17時) (レス) id: c5380ca731 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろくも | 作成日時：2023年9月21日 0時
