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ぐらり、と両の瞳が揺れるのを見て、本当にチャニヒョンの言う通りだな、と少し感心した。あと一息ってところか。
「あんたが死のうとすれば、その分スンミンの仕事が増える。スンミンだけじゃない、チャニヒョンや他のメンバーの時間を奪い、手を煩わせる。
…まあ、全部例え話だ。だからどうしろって言ってるわけじゃない。でも俺がこんな話をわざわざした意味、俺より長く生きてるあんたには理解してほしいな、
ね、Aヌナ？」
小さく、脱力しきった彼女の手に無機質なキャップを握らせる。
それは緩慢な動作であったが、本人によって元の場所へと戻された。
『…チャニの差金？』
その言葉に、数分前カトクに送られてきたメッセージが思い浮かぶ。
［さっき伝え忘れたんだけど、］
［Aは根っこが真面目だからそこ上手く利用して］
［希死念慮は消せなくても、アクションを起こさせなくするのはそう難しくないと思う］
まったく、笑いそうになるくらいこの2人は互いを知り尽くしている。
自分の立場を存分に使って大学や自宅、職場から行きつけのスーパーまでもを特定し、生活を監視し続けてきたチャニヒョンはまだしも、6年近く疎遠状態にあったこの人はどうしてこんなに。
チャニヒョンが思ったより変わらぬままなのか、ただシンプルにこの人の察しと適応力が優れているのか。
「それちゃんと食べたら教えてあげますよ〜」
『…そこまで知りたいわけじゃない』
「あっそう、なんでもいいけどマジで食ってもらわないと俺がチャニヒョンに怒られちゃうって」
『…………』
効いてる効いてる。
いやあ、たしかにこの性格はちょっと生きづらいかもな。人が悪いわけじゃない、寧ろいい部類に入るのだろうけど、社会との相性は悪いだろ、絶対。
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こと(プロフ) - 初めまして🙇♀️質問なのですが以前セブチのマンネのお話書いてらっしゃいましたか、？ (3月25日 15時) (
レス) id: 12b873ee35 (このIDを非表示/違反報告)
きびだんご(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…この作品を作ってくれてありがとうございます🫶 (10月14日 23時) (レス) id: 9efe01ec08 (このIDを非表示/違反報告)
えまのすけ - ダークな世界観ながらも皆の優しさを感じてとても好きです、、！！BC推しでなかなか小説ないのでありがたいです、更新頑張ってください…！ (10月8日 1時) (レス) @page19 id: 344af6e19c (このIDを非表示/違反報告)
しろくも(プロフ) - サメ?さん» ありがとうございます！更新を楽しみに待っていただけるようなお話にしたいと思います☺︎ (9月22日 17時) (レス) id: c5380ca731 (このIDを非表示/違反報告)
しろくも(プロフ) - ぱくちーさん» ありがとうございます！私もBCの話に飢えてまして、どうせなら書いてしまえ！となった次第です🤭是非これからも楽しみにしていてください☺︎ (9月22日 17時) (レス) id: c5380ca731 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろくも | 作成日時：2023年9月21日 0時
