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『ｯｯ、ハァ…！！』
「うわあ！急に起きるなって！」
あの日の、全ての始まりと言っても過言ではない日の嫌な記憶が蘇ってきて、けれども途中で景色が変わったことによってそれが夢によるものだったんだと気づいた。
目の前には見知らぬ男。
これも夢かと思ったが、その先の天井の高さには見覚えがある。これは残念ながら現実であるらしい。
『だ、だれ…』
「え？あー、チャニヒョンの後輩？ってのかなー、簡単に言えばあんたの監視を任された、って感じ」
機械だけでなく人間にまで監視させるとは。
私の思い通りにはさせないよう、ひとつずつ、着実に逃げ道を塞がれている。
「そーだ、これ」
何かを思い出したようにビニール袋を差し出してくるから、上体を起こして一応それを受け取ると、中には水やお茶をはじめ、おにぎりやサラダなどコンビニで売られていたであろう面々が身を寄せ合っていた。
「明らかに栄養足りてない体してんだからちゃんと食ってくださいねー」
ビニール袋が私の手元に渡るとこちらを見ることもなくそう残して、少し離れたところにある椅子へと腰掛け、携帯を弄り始める彼は、きっとチャニから私に何か食べさせろ、とでも命じられたのだろう。
ここまできたらもう餓死でもなんでもいい。
そう思ったのは勿論、あの悪夢のせいか本当に食欲もなかった。
それにおにぎりやサラダといった、咀嚼が必要なものは特に食べる気にならなかった。
何を手に取ることもなく枕元にそれらを置いても、食べろと強要されることがないのは予想外ではあったが、私にとって好都合であるのに違いはない。
ふと、ペットボトルの蓋に目がいった。
あれを飲み込めば、窒息死できるのではないか。それだけじゃない、ラベルを外して丸めたものや、サラダについているプラスチックのフォークなどでも可能かもしれない。
黒目をそっと動かすと、相変わらずあの人の視線は携帯に注がれていた。
できるかも、しれない。
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こと(プロフ) - 初めまして🙇♀️質問なのですが以前セブチのマンネのお話書いてらっしゃいましたか、？ (3月25日 15時) (
レス) id: 12b873ee35 (このIDを非表示/違反報告)
きびだんご(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…この作品を作ってくれてありがとうございます🫶 (10月14日 23時) (レス) id: 9efe01ec08 (このIDを非表示/違反報告)
えまのすけ - ダークな世界観ながらも皆の優しさを感じてとても好きです、、！！BC推しでなかなか小説ないのでありがたいです、更新頑張ってください…！ (10月8日 1時) (レス) @page19 id: 344af6e19c (このIDを非表示/違反報告)
しろくも(プロフ) - サメ?さん» ありがとうございます！更新を楽しみに待っていただけるようなお話にしたいと思います☺︎ (9月22日 17時) (レス) id: c5380ca731 (このIDを非表示/違反報告)
しろくも(プロフ) - ぱくちーさん» ありがとうございます！私もBCの話に飢えてまして、どうせなら書いてしまえ！となった次第です🤭是非これからも楽しみにしていてください☺︎ (9月22日 17時) (レス) id: c5380ca731 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろくも | 作成日時：2023年9月21日 0時
