モンテクリスト伯 ページ7
8年前、暖がいなくなって死亡通知書が届いた日から、酷いパニック障害を患った。
桜井麗華(A) はぁっ… ｺﾞｸｯ
幸 まだ、薬飲んでるんだ
あたしは今、女優をしてる。幸男と共演することも度々あった。
麗 幸男には関係ない
幸 関係ない事ないだろ、俺がっ『やめてっ!!』
麗 そんな話、今更しないで…
ｷﾞｭ
麗 なにしてるのっすみれがいるでしょ！？
幸 なあ、自分がどんな顔してるかわかってるのか
麗 なによ…
幸 後悔と罪悪感と、悲しみ
女優なのに、嘘をつくのは苦手みたいだった
麗 今でもっ…暖の手の温もりが消えないのっ…すみれと結婚するんだって嬉しそうな顔もっ何もかもっ…
幸 そんなの、俺だってそうだよ…
2人の結婚式の前日、幸男と警察署へ行き、暖がテロリストだと嘘の密告をした。
これが、人生の枷になることも知らずに、ただのあたしと幸男の嫉妬心が悪夢を生むことになった
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
真 桜井さん、この後うちでささやかなパーティーを行います。是非参加してください。
麗 えぇ、有難く参加させていただきます。
続々と集まったメンバーは、顔が知られすぎているほどのメンバーだった。その中には幸男も含まれる。
真 南条さんと桜井さんは古くからのご友人だとお伺いしました。とても仲が良いようですが、何か特別な理由でも？
幸 いや、幼馴染の腐れ縁ってやつですよ。な？
麗 うん…
それから数日後、家の郵便ポストを開けると、誰も知りえない事が殴り書きされた手紙が届くようになった。
麗 はぁ…はぁ…幸男っ…
震える手で幸男に着信をかけた。
幸 どうした？
麗 はぁ…たすっけて…
幸 おい、おいっ！！
少しして、幸男とすみれが来た
す 麗華っ大丈夫！？
幸 これ…
幸男は手紙を見るなり、その手紙をポケットへ突っ込んだ。
幸 すみれ、この薬飲ませて
す わかった
あたしはただ、泣くことしか出来なかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：どっちかっちゅうと安田系 | 作成日時：2018年12月31日 5時
