【ky】やっぱお前らが…【最終兵器俺達】 (ページ14)

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新年ページ14

「ごー！！！

よーん！！！

さーん！！！

にー！！！！

いーち！！！！！！

ハッピーニューイヤー！！！！」

テレビで騒がしく新年を祝っている

ピロンッ

リビングに軽快な音が響く

Aからだ。

A《きよくんあけましておま」でとう！！》

誤字の含んだメッセージに思わず笑みが溢れる

俺も少し笑えるメッセージを送ろうと考え、

キヨ《あけましておめでとうございマウス》

と、周りからすればクソみたいにつまんねーネタらしいが、俺としてはなまら面白いメッセージを送る

A《電話していいー？》

普通にスルーされる俺。

電話がかかってきたので俺に応じる

A《「もしもしー？キヨ君？」》

キヨ《「んーどうしたー？」》

A《「あけましておめでとう！！」》

キヨ《「あけましておめでとうございマウス」》

…このネタを拾ってくれるまで言い続けるからな

まあ気に入ってるから拾ってくれなくても言い続けるけどな

A《「まうす～！今1人なの？」》

キヨ《「皆睡魔に負けた」》

A《「あーそうなんだね！ところでなんだけど、

キヨ君いつ頃帰ってくるのー？」》

キヨ《「…んーちょっと長めにいようと思ってる」》

A《「そっかーそんなにのんびりできるの久々だろうしゆっくりしてきなー！！」》

キヨ《「Aは？」》

A《「私ー？私はね、キヨ君と合わせるー！」》

キヨ《「…会いたくなるからそーゆーのやめて」》

A《「んふふ私も会いたくなっちゃうー！
まあお互いそんなに多く自分の家帰れる訳じゃないからのんびり地元楽しもう～」》

キヨ《「そーだな。でもやっぱり会えないのは寂しいから電話しよーぜ」》

A《「そんなに私が恋しいかー！いいよ！
電話電話！！私も寂しくなっちゃうだろうし！」》

あれから2日経った。

実はいうともう自分の家だ。

世間が新年ムード一色である中、

俺は間近に控えるイベントの打ち合わせだ

Aには電話をした日の夕方、家に帰らなければいけない事を伝えた。

もちろん彼女は俺の為に帰って来てくれそうな勢いだったが、
流石にそんなに新年早々いそいそとやる事もないのに帰って来てもらうのは申し訳ないので断りを入れた。

Aのいない家に不安や違和感、寂しさを感じた