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「ここが傘美野中か。」
瞳子姉さんが送ってくれた地図のお陰で迷わず走って5分で着いた。
様子を伺ってみると、奥の方から物々しい紫色の光が見えるのがわかる。
本当にジェミニストームなのだろう。だとしたら、レーゼがいるはずだ。
……何とも言い難い、特徴的なあの髪型をして。
もう少し詳しく見ようと近づくと、どうやら傘美野中の生徒らしい声がする。
「……き、棄権しようよキャプテン。」
「そうだな。学校を守る為だもんな……。」
ば、馬鹿な。
僕は思わず固まる。
棄権なんて彼らには通じるはずがないのに……っ！
しかし現状傘美野中にはそれしか選択肢がないのだろう。1年前は確か同好会レベルのものだったはず。
「くっ……。」
しかし僕1人で彼らを助けられるかというとノーに近い。僕がそれで監視されて瞳子姉さんに被害が及ぶような事をされたらこちらも困る。
第1勝てる保証もないし。
「……決めました。僕達棄権します！！」
うだうだ僕が悩む間に傘美野中の決断は出たようだ。勿論、棄権すると。
すると微かに笑い声がする。
その主は彼らジェミニストーム。
まるで愚かだと言わんばかりのその目つき。笑い声。雰囲気。
「……。」
レーゼはその様子を静かに見て、やがて手を軽く上げた。
すると紫色のボールが禍々しい光を帯びていく。
それが何を意味するか、僕にはすぐに分かった。
レーゼは一言を放った。
「破壊する！」
その瞬間、僕の体が反応して止めようとした。
しかし、それよりも早く_______,。
「待て！！！！！」
来た。
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桃姫(プロフ) - waiwaichikaさん» ありがとうございます！1日1話更新を目安にしてるので更新は遅めですが楽しみに待っていてくださって嬉しいです。 (2018年7月20日 22時) (
レス) id: 2c31672598 (このIDを非表示/違反報告)
waiwaichika(プロフ) - 続きを楽しみにしています。 (2018年7月20日 17時) (レス) id: 901fc2e49a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃姫 | 作成日時：2018年7月13日 8時
