2 ページ5
そして時間は早いもので試合終了後。
僕達は早々に熱気で溢れた会場を後にし、車に乗り込む。
まぁ、残ると混雑の渦に巻き込まれるからね。それだけは勘弁。
「さすが雷門だったね、瞳子姉さん！」
正直言って驚いた。
データ上でしか僕は雷門を見たことは無かったから尚のこと、だ。
数値以上に驚異的な何かの力があり、どんな逆境が訪れようともめげなかった彼ら……特に円堂守は思っていたより強かったと、思う。
……瞳子姉さん？
反応がなかったので横を見ると瞳子姉さんは酷く難しい顔をしていた。
「A。」
「何？？」
「貴女だからこそ訊くわ。……彼ら、雷門はエイリア学園に勝てるかしら？？」
瞳子姉さんは小声で僕に尋ねる。
恐らくはそうは思っていないのだろう。
残念だけど、僕も同意見だ。
「多分、今のままだとセカンドランクにすら勝てないと思うよ。」
まぁ、“今のまま”だとね。
「そう。」
瞳子姉さんらしい返事だ。
「一旦、帰りましょう。」
「そうだね、僕もう眠くなって来たよ。」
……それより。
あの子が雷門でサッカーをしてるなんて、思ってもなかったなぁ。
彼、そんな性格じゃなかったはずだけど。
そんなことを思いながら僕達はアパートに帰った。
彼とはまた、すぐに会う。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 24人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桃姫(プロフ) - waiwaichikaさん» ありがとうございます！1日1話更新を目安にしてるので更新は遅めですが楽しみに待っていてくださって嬉しいです。 (2018年7月20日 22時) (
レス) id: 2c31672598 (このIDを非表示/違反報告)
waiwaichika(プロフ) - 続きを楽しみにしています。 (2018年7月20日 17時) (レス) id: 901fc2e49a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桃姫 | 作成日時：2018年7月13日 8時
