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「皆さーーんっ！」
バスが発車して20分。
何と無く皆の雰囲気に慣れだした頃、突如大音量でマイクから声がした。
声の主は、音無春奈。雷門中1年でサッカー部のマネージャーと新聞部に所属、そして鬼道有人の実の妹。……だったっけな？
「あ、あまり大きな声出さないで頂戴……。」
びっくりしているのが隣に座っていた雷門夏美、雷門中2年で同じくマネージャー。いかにもなお嬢様だ。
「夏美先輩、すみません……。星凪さんの為に一応自己紹介し合おうかなって！」
「いいなそれ！」
分かりやすいほどしょげた音無。
犬みたいだな、そう思ったのもつかの間。また元気になっている。
待て。
僕の為に、自己紹介……？？
なんか、悪いなぁ。
ていうか、僕は皆のことは一応データ上で知ってるから別に必要はそんなには……。
「じゃあ、風丸先輩からどうぞ！」
「えっ、俺から！？」
僕がうんともすんとも言わない内に、早速自己紹介が始められていた。恐るべし音無春奈。隣の風丸が青くなっている。
「俺の名前は風丸、風丸一郎太。星凪、好きに呼んでくれ。あとは……元陸上部で」
「こいつすっげー速いんだぜ！！な、風丸？？」
「え、円堂！！……好きな物はいちごオレ、嫌いな物は特にない。あぁ、あとな星凪。」
なんか新婚夫婦みたいな微笑ましい会話が見られたのは気のせいではないだろうが、そこは置いといて。風丸が急にこちらを見つめる。
「何？」
「名前の通り、俺は男だ。いいな！？」
風丸が真剣な顔で言った。
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桃姫(プロフ) - waiwaichikaさん» ありがとうございます！1日1話更新を目安にしてるので更新は遅めですが楽しみに待っていてくださって嬉しいです。 (2018年7月20日 22時) (
レス) id: 2c31672598 (このIDを非表示/違反報告)
waiwaichika(プロフ) - 続きを楽しみにしています。 (2018年7月20日 17時) (レス) id: 901fc2e49a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃姫 | 作成日時：2018年7月13日 8時
