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「だ、誰だお前！？」
「いきなりボールを止めるなんて……！」
雷門側がざわめく。
いきなり知らない奴が敵からボールを取ったらかなりびっくりするよ僕も。
そしてジェミニストームも同じようで。
「く、クラルテ様……。」
ディアムが小さく呟く。少し怯えているような、そんな節が見える。
一応監察官やってて上下関係もあって、練習も見てたし顔は知ってるから。
「もう、やめなよ。」
僕はジェミニストームに冷たく言い放つ。
当たり前のことだけどさ。
「ほう、只の人間如きが？笑えるな？」
レーゼが冷静にそう言う。
しかし微妙に顔が強張っている。
叩き込まれた上下関係はそう簡単には抜けないものだろう。
「別に只通りかかっただけだよ。」
「……まぁいい。別にお前が助けた所でもう我らの勝ちは決まっている。」
得点板には20-0。
言うまでもなく雷門の負けだ。
でも、傷つけられる人間を黙って見てるほど僕も馬鹿じゃない。
「それに、もう試合も終わりよ？？」
パンドラが笛を拭こうとしている傘美野中の生徒を見る。
確かにもう終わりだ。
「貴様らの敗北だ。……敗者はもう、必要ない。」
「……やめ、ろ……。」
ボロボロの雷門が制止しようとしたが、無駄だった。
______彼らは無慈悲にボール蹴って、傘美野中を瓦礫の山に変えて、消えた。
後には僕と傷だらけの雷門、そして傘美野中の生徒が呆然と立っているだけだった。
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桃姫(プロフ) - waiwaichikaさん» ありがとうございます！1日1話更新を目安にしてるので更新は遅めですが楽しみに待っていてくださって嬉しいです。 (2018年7月20日 22時) (
レス) id: 2c31672598 (このIDを非表示/違反報告)
waiwaichika(プロフ) - 続きを楽しみにしています。 (2018年7月20日 17時) (レス) id: 901fc2e49a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃姫 | 作成日時：2018年7月13日 8時
