好きだから、嫌いになる。 ym . in (ページ31)

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Ep.31 ページ31

伊野尾side

神様、俺は間違えていたのでしょうか

好きかどうかも分からないくせに、山田の告白にOKして

山田が出ていかない確証もないし

なんか、逆に傷つけてしまった気がする

「ねぇー大ちゃーん、俺どうすればいいと思う？」

「なんか複雑だねぇ」

休みの日、幼馴染が経営するカフェへ足を運んだ

明るい性格の彼なら、きっと解決策が見つかるはずだ

「伊野ちゃんはさ、何に悩んでるの？相手が男だから？好きか分からないから？」

「んー、····どっちも、って感じかな」

山田が男なのも、まだ引っかかるといえば引っかかる

だから、好きってはっきりしないのかな

「伊野ちゃん、恋愛に男も女も関係ないんだよ。好きになられたのがたまたま男だったってだけでしょ？」

「そうだけどさー、男に告られるなんて考えもしないじゃん？」

「ほんと、びっくりしちゃうよね。なんで俺？みたいな、」

·····大ちゃんの話ぶりに違和感を覚えた

彼は平然と話してるようだけど、····まさか、え？

「びっくりするよねー。それで、大ちゃんいつ告られたの？」

「伊野ちゃんがここ来る前」

「返事は？」

「おっけーした」

「それだれ？」

「あそこでコーヒー飲んでる人」

「えーーーー！」

「·······俺全部話してる？！」

流れに乗ってしまえば全て話しちゃうとこ、昔から変わってないな

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