好きだから、嫌いになる。 ym . in (ページ4)

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Ep.4 ページ4

伊野尾side

「···さん、····のおさん、····起きろ伊野尾！」

「んんー、····なんで山田、」

朝、何故か山田の声で目を覚ました

あれ、なんで山田俺ん家にいるんだっけ？

「昨日から住み始めたじゃないですか、俺」

「あーそっかー、慣れねぇー」

「あぁもう布団に戻んないでって、ほら遅刻しますよ」

「んー眠いってー」

強引に布団を剥がされて、リビングへ引っ張られる

時計を確認すると、いつも起きる時間より30分も早かった

俺には俺の起きる時間があるって、山田に言っとかないとな

「山田ー、俺いつも

「朝ごはん作ったから、食べ終わったらお皿水につけといて、スーツあそこに掛けてあるから、パジャマはちゃんと洗濯カゴにいれて。｣

「え、あ、」

「じゃあ俺先行くんで、行ってきます」

「い行ってらっしゃい」

山田はどこまでしっかりしてるんだ

あっという間な出来事に、寝起きの頭は追いつかない

玄関で背中を見送ると、顔を洗ってパジャマをカゴに入れてスーツに着替えて、朝ごはんを温めた

「いただきます」

あー、うま

昨日もだけど、山田料理上手すぎるだろ

完全に胃袋掴まれたわ

あいつが女だったら付き合いたかったなー

「ご馳走でした、と」

言われた通り皿を水に付けて、いつもより余裕のある出勤をした。

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