好きだから、嫌いになる。 ym . in (ページ24)

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Ep.24 ページ24

伊野尾side

珍しいことはまだ続く

メンバーに選ばれてから、山田はよく飲みに行くようになった

なぜか俺を誘わない、ひどい

今日だって、飲みいくんで帰り遅くになりますーだってー

いやそこは誘おーよ、てか誰と行ってんのか知らねーわ

風呂上がり、リビングのソファでゴロゴロしていると、玄関の開く音が聞こえた

日付変わってるし、今日は遅いな

「いのーさーん！」

「っえ？！中島くん？」

俺を呼ぶ声は、山田じゃなくて、中島くん

玄関まで急いでいくと、酔いつぶれた山田が中島くんにもたれかかっていた

こんなになるまで飲むなんて、やっぱり珍しいことが起こるんだな

「夜分遅くにすいません。ちょっと飲ませすぎちゃったと言いますか、」

「いえいえ、こちらこそわざわざごめんね。じゃあ、あとは任せて」

「はい、では、おやすみなさい」

中島くんから山田を受け取ると、寝ているのかずしりと重みが来る

俺よりちっちゃい割には筋肉あるし、意外と重いんだな

「山田ー、歩ける？」

「んー、····ねむいです。ソファでいいから、··おねがいします」

寝言のように呟く山田の肩をしっかり抱いて、言われた通りソファまで運んで寝かせる

毛布でも掛けとけば、風邪ひかないっしょ

うわ、俺優しー

「じゃ、おやすみねー」

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