モブヤンキーの逆襲 tk × in

モブ目立ちすぎだから ページ4

伊野尾side




結局、今日薮先生と会ったのは朝だけ



廊下でもすれ違わなかったし、やっぱ貴重な時間をあいつに邪魔されてムカつく


せっかくの王子様とのキラキラタイム、お話がまた一歩進むはずだったのに





はぁ、······こんな時はマンガ読も


先生×生徒のお気に入りのヤツ






放課後、みんなとは教室で別れて俺は生徒会室の秘密の部屋に帰宅



今日はしっかり鍵はある、もうアイツには邪魔されな





「早く開けてよー」


「げ、なんでいんの、はやく帰れよ」


「姫のくせに口悪いーな」






生徒会室の前には、今朝邪魔されて見たくもないヤンキーの姿


ヤンキー座りから立ち上がると、鍵穴をチョイチョイと指さした





「もうここにはいれないから」


「そっかぁ。じゃあバラしてもいいのかなー」


「·····ﾁｯ」




その脅しには勝てず鍵を開けると、俺を押し退けて先に部屋へ入る


もうひとつのドアも開けると、自分のもののようにベッドへダイブしやがった





「あぁー疲れたー」


「俺のベッドに寝転がんな」


「昨日2人で寝たじゃーん」


「寝てないし、おそわれただけだし、あんなんごうかんだし」


「気持ちよさそうによがってたクセに」


「不可抗力！」





朝の恨みも込めてカバンを投げつけると、ヤツのみぞおちにクリーンヒット


変な声を出して起き上がった




へへっ、もうヤンキーなんて怖くないぞ





「てめぇっ····」


「え···」




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