モブヤンキーの逆襲 tk × in

これこそ初体験 ページ30

伊野尾side




高校生のくせに、慣れた手つきで会計を済ませるたかき


2人とも制服なのに、受付から見えないせいか止められることなく部屋までスムーズに来てしまった






「＿＿＿うわ、でっかぁー！」




初めて入る部屋の真ん中には、俺ん家のより何倍もデカいベッド




「スケスケじゃん！」




何故かドアがスケスケの風呂場




「何これ押していいやつ？え、すげー！」




ベッドの近くにはよく分からない沢山のボタン


全部が初めてテンション上がっていると、ガキかよ なんて笑われた




そう言うたかきはいつも通りのクールな感じ、ほんとに初めてじゃないのかな


えー、なんか複雑




「先風呂入ってくれば？」


「なんで」


「入らなくていいならこのまま始めるけど」




向かい合って、グイッと引き寄せられる腰


顔を優しく撫でられて、少し上を向かされる




やば、雰囲気が一気に変わった


主導権を握って、何もかもリードするたかき


年上の俺だけど、そんなたかきに不満は無くて



「あ·····朝シャン派なので、お風呂は、そのっ、····だ大丈夫です」


「ふっ。じゃあ、始めていいんだな？」


「っ、いちいち聞くな····っ」





顔を逸らそうとしたら、後頭部に手が回ってきて近づく顔



そのままフワフワのベッドに押し倒されて、唇が離れた





「おれ、キス上手くなった？」


「お前は下手くそのままでいいんだよ」





今度は苦しいくらい上から塞がれる唇



舌は動かせても呼吸の仕方だけは未だにコツが掴めず、たかきの胸を叩くとその手を上に持ってかれてガチャンと拘束された





··············え？




「っ、まって、何」


「さっき手錠見つけた」


「＿＿＿え、待って待って、外れない、っくそ、んーもうっ！ちょっと！」


「いいじゃん、いつもと違う感じで」


「よくない！···っ、ん、」






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