モブヤンキーの逆襲 tk × in

もはや実家 ページ19

伊野尾side




「お風呂ありがとー」


「おう、飯も丁度できたぞ」


「んーいい匂い」





テーブルには既にいくつかの料理が並べられている


どれも男飯って感じで、まさにたかきっぽい




たかきも座ったところで いただぎます とひと口頬張った




「ん！おいしい！」


「ふっ、だろ〜？」





·····あ、なんか、冷静に思い出したらコイツがこんな自然に笑ってんの初めて見たかも



いつもはヤンキーだけど、笑うと普通のいい兄ちゃんみたいだな





「たかきってさ、なんでウチに転校してきたの？」


「あ？そりゃケンカしたからだよ。担任殴った。」


「え·····」





唐突に気になって聞いてみたけど、やっぱり想像通りの理由か、先生殴ったのは想定外だったけど


てことは、テッペンだったって噂もあながち間違いじゃないのかな





「でももう絶対ケンカしちゃダメだからね、うちは一発アウトだから。さすがに生徒会長の俺でも庇いきれないよ」


「そっか、お前生徒会長だったな」


「そして貴方は俺の後輩 で す！」





萌え袖の指でおでこをぐいっと押すと、すかさず強いデコピンで仕返しされた





＊＊＊







食後にはアイスもくれて、片付け終わった今はゲーム中




「どうしよう···居心地が良すぎて帰りたくない····」


「泊まってけば？洗濯も回しちゃったし」


「まじ？」


「俺はいいけど、お前ん家は」


「もう泊まるって電話済み」


「泊まる気満々じゃん」






そう、帰りたくないなんて言ってみただけで、どうなろうと泊まる気だった



だって、友達ん家って初めてなんだもん


こんなに楽しいなんて知らなかった





「あー負けた。もういっかい！」


「次負けたら乳 .首開発な」


「え····」





_&

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