モブヤンキーの逆襲 tk × in

いちいち行動が恋人っぽい ページ18

伊野尾side





「＿＿＿＿＿＿んぐっ！！」


「起きろ」




ドスンと急な腹の衝撃に目を開けると、馬乗りになったたかきが視界に入ってきた


雑な起こし方だなぁ、もっと優しく起こせよー、俺一応姫なんだから




時計を見ると、すでに夕方の6時を回っている


ふて寝したままどうやら3時間以上寝てしまっていたらしい




「ごめん、寝すぎた。もう帰るね」




たかきが俺に手を伸ばしてきたから、その手を掴んでぐいっと起き上がらせてもらう


その勢いで、なぜかおでこにちゅーされたけど





「今から飯作るけど、お前どうする？｣


「え、食べてっていいの？」


「別に、つってもチャーハンとか簡単なやつだけどな」


「食べる！」




喜んでお願いすると、寝癖が付いてたのか俺の頭をぐしゃぐしゃしてからキッチンへ行ってしまった


と思ったらすぐ戻ってきた





「ほら、これ」




投げてきた物をキャッチすると、それはたかきのスウェットとズボン、新品そうな下着




「風呂入れば？お前あのあとすぐ寝ただろ」


「あー、うん。じゃあお言葉に甘えて」


「服洗濯機入れとけよー」


「はーい」




あれ、意外と優しいじゃん、ヤンキーのくせに




シャワーはパパっと浴びて、頭も雑に乾かす


いっぱい寝たから腰もあんま痛くないや

たかきの服を着た時は、攻めの服着るなんて彼シャツじゃん！なんて思ったけど、思いのほかダボッとはせず萌え袖になったくらい



理想と現実、こういうことかぁ




_&

もはや実家→←漫画を読む目が変わりそう

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