Ep.9 ページ9
有岡side
「ちょちょちょ、伊野ちゃーん」
「ったく、何考えてるわけ」
屋上まで引っ張られたと思ったら、第一声はちょっとオコ気味の伊野ちゃん。
別に、みんなに教えたっていいじゃんね
「みんなに教えちゃダメだった？」
まぁまぁ怒らないでよ。
ほら、俺の必殺上目遣いでぇー
「そんな顔していろんな男を誘惑してたんだ」
「え？」
かけられた言葉は、俺の心をグサッと貫いた。
だって、誰にも言ってない俺の秘密だから
「俺、実は見たことあんだよね、お前が男とホテルに入ってくとこ」
「それはっ、｣
「俺、そんな尻軽なやつと付き合いたくないんだけど」
どんどん心に矢が刺さってくる
好きな人だからこそ、グサグサって
「そのこと、みんなに言うの？」
「俺と別れてくれないならね」
そう来たか。
でも伊野ちゃん。俺だって知ってるもん、伊野ちゃんの秘密
「俺と別れたら、伊野ちゃんが超絶イケメンなこと、みんなに言っちゃうよ？」
そう言うと、明らかに伊野ちゃんの表情が曇った。
俺が思ってる以上に、伊野ちゃんにとっては大きな秘密だったのかも。
ちょっと心が痛んだけど、俺は絶対別れたくないんだもん！
「お前、なんで俺の素顔知ってんだよ」
「電車で見かけたの。入学式の日、誰かに手を振ってたでしょ？その電車に俺も乗ってて、、」
「あぁーったく。‥‥‥‥わかった。お前と付き合ってやるよ」
「ホント！？」
「ただし 」
お付き合いの了承を貰ったのに、何やらその先があるようで。
俺の方を向いてマスクを取った伊野ちゃんは、こう言った。
「学校で絡むの禁止。完全に2人きりの時だけ会話OK。話しかけるのは必要最低限のみ。帰りは極力別で。」
「え、まじすか、」
長々と言われたルールは、俺にとっては全ていじめレベルでキツイ！
でもそのイケメン顔で言われると、‥‥‥許す♡
いつもは真面目キャラなのに、顔を出すとここまでドSになるのかー
「分かったよぉ。あ、でも待って！俺からも一つお願い！」
「なんだ」
だるそうに聞いてくるけど、それも絵になる！
「俺のこと、大貴 って呼んでよ」
「‥‥‥‥覚えとく」
「えぇー」
マスクをつけると、返事を曖昧にしてそそくさと行ってしまった
あぁ、なんでだろ。
こんなに冷たくされてるのに、俺すっごい伊野ちゃんのことが好きでしょうがない。
「おれ、好きな人にはドMなのかもなぁ〜(笑)」
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ありにゃー(プロフ) - ナギ.×さん» 更新ありがとうございます！ものすごい嬉しいですっ！これからも頑張ってください！ (2017年8月28日 17時) (
レス) id: 133c307b24 (このIDを非表示/違反報告)
ナギ.×(プロフ) - ありにゃーさん» この作品を含め、私の他の作品も読んでいただきありがとうございます！待たせてしまってごめんなさい。近々また更新し始めますので、頑張りますっ！ (2017年8月23日 1時) (レス) id: 67a4974db5 (このIDを非表示/違反報告)
ありにゃー(プロフ) - こんにちは！最近更新されていらっしゃいませんが大丈夫ですか？大ちゃん総受けの小説も伊野ちゃん総受けの小説も読ませていただいてます！更新待ってます！頑張ってください！ (2017年8月22日 9時) (レス) id: 133c307b24 (このIDを非表示/違反報告)
ナギ.×(プロフ) - カレン×ミアさん» 長らく離れてしまいましたが、近いうちに必ず更新します！コメント本当にありがとうございます。 (2017年5月15日 19時) (レス) id: 67a4974db5 (このIDを非表示/違反報告)
カレン×ミア - 何かあったのですか...？頑張ってくださいねっ！！！私はずっと待っています(*^_^*) (2017年3月19日 16時) (レス) id: 85e3c79c69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナギ.×
| 作成日時：2017年1月4日 0時
