ギャップは振り幅が大きい程イイ in × ar

Ep.33 ページ33

伊野尾side




「ゆーりー」


「あ、伊野ちゃん。いらっしゃーい」




ここの息子の知念侑李。


何度も足を運ぶうちに、名前で呼ぶ程の仲になっていった。



「どれにしようかなー。····ぅえっ」



イチゴを物色していると、不意に涼介に思いっきり引っ張られた。


小さいくせに力は俺よりあるから、危うくコケそうになる。




「なんだよ、涼介」


「あの子って、なんて名前なの？」



急に小声で聞いてきた涼介の頬は、若干桃色に染まっている



なるほどー、でもそう上手くいかないと思うけどなー笑





「知念侑李。お前よりもちっちゃくて頭良くて可愛い男の子だよ」


「·····ヤバイヤバイどうしよ。ドンピシャなんだけど！どうしよ！」



知ってる。涼介は自分より背が高いか低い人、

でも、どちらかと言うと低い人で可愛い黒髪の子が好きって、知ってる。




「お前、やっぱ俺のこと好きじゃないでしょ」


「ごめん、伊野ちゃんがどーてーだからほんのちょっとからかってた笑」


「······ゆーりー、こいつのことどう思う？」


「え、ちょ、いのちゃ


「チャラくてめっちゃ遊んでそう。頭も悪そうだね。僕のこと好きになっちゃったみたいだけど、僕は全然タイプじゃないから」


「えー····」




幼なじみとしてここは応援しなければ行けないとこだけど、さっきの発言によりこいつにゆーりの本性を見せてあげました。







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