二度目の高校生活を送る訳あり少女はFBI (ページ8)

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第６話ページ8

あの後、僕、否、私等は

元から別の話をしていたかのように談笑をした

「あ、坊やそろそろ帰った方がいいんじゃ？」

そう言うと、ゲッ蘭に怒られる、と言って急いで帰る準備をする

「ってかよ、呼び方コナンでいいよ

っつかそう呼んでくれ」

「えーあまり偽名は呼びたくないんだよねぇ」

それも信頼してる人には、と付け加える

お前は偽名なのにか、と言う目をされるがキニシナイ

「…まぁ、皆の前で本名呼ばなきゃいいよ」

気付かないフリをする僕に観念したのかそう言ってくれる

信頼してる人を偽名で呼ぶのはあまり好きでないのは本当だ

「よし、じゃあ送って行くよ

ここから少し遠いからね

バイクだけどいいかい？」

「…うん！」

外に出ると早速子供らしさを演じる

流石女優の息子

中身を知っていると逆に違和感しか感じないが
きっと事情を知らぬ者から見れば普通の子供に見えるのだろう

事情を知らぬ側からも見てみたかったが…

これはこれで面白いので堪能するとしよう

「ねぇ、そういえばさ…」

彼が真剣な顔で話し始めるものだから
つい僕も真剣な顔でどうした、と聞き返した

彼の、坊やの続いて出てきた言葉は

「僕、今日ここに泊まるんじゃなかったっけ」

「…あ…」

そうだ、一日貸してくれと言ったのは何処のどいつだ

僕じゃないか

「…よし、晩御飯の材料買いに行こっか」

とりあえず笑顔で誤魔化しておくことにする