第2話 ページ4
「………嘘………だろ………」
思わず口から出た言葉
昨日から新が帰っていないと聞き
代わりに近所の親戚の子を預かっていると聞き
嫌な予感はすれども見に来てみれば
目の前には小学1年生くらいの眼鏡の男の子
それはもうとても見知った顔にソックリな
男の子は若干顔を引き攣らせながら
「お姉さん、初めまして」なんて言っている
一昨日までは確かに本来の姿をしていた筈だ
昨日も毛利ちゃんとデートしていた筈だ
「か、可愛い〜!!」
彼_坊やになった恐らく高校生_
には気付かれているだろうが
他の人には動揺を気づかれないようにする
「坊や、お名前は?」
引き攣りそうな顔を何とか笑顔で聞くと
「江戸川コナン」
と引き攣らせた笑顔で返ってきた
「江戸川コナン?!へ、へぇ〜…」
江戸川乱歩とコナンドイルから取ったことは目に見えて分かった
どうせたまたま目に入った本から取ったのだろ
「ね、ね、毛利ちゃん!
1日この子貸してくれない?
私実は、結構子供好きなんだ!!」
勿論子供が好きなんて真っ赤な嘘だが
むしろ苦手だ
だが坊やとはどうしても二人きりで話がしたい
10年前の僕のように
大人の姿から幼児化してしまった彼に
僕の秘密を多少教える必要がありそうだ
僕みたいに何でもかんでも一人で抱え込んで
無理させないためにも
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作者名:キヨ@kiyo | 作成日時:2016年5月19日 17時