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第１話 ページ3
「やばい！遅刻しちゃう！」
昨夜は懐かしい夢を見た
今でも鮮明に覚えている、幸せだった日々
だがこれはよく眠れた証拠だ
この夢の日だけ毎回遅刻ギリギリなのは問題だが
きっと昨日は新の手伝いをしたからその疲れでよく眠れたのだろう
そんなことを考えながら今日も登校する
学校が近付いてくると、２人の同級生を見つけた
「あ、新！毛利ちゃん！！」
呼びかけると丁度毛利ちゃんが足を振り上げた時だった
「「「 あ 」」」
声がハモるのは仕方ない
何せ新の顔が丁度良く毛利ちゃんのスカートを被ってしまったのだから
勿論新が毛利ちゃんの制裁をくらうのも仕方ない
「澪華ちゃんおはよー！」
「はよ、澪華…」
心做しか新の元気がないが自業自得
「いやぁ、朝っぱらからお暑いですね！」
だがからかうことは忘れない
「「だから違うって！！」」
毎度毎度お馴染みの否定
いつもはここで流すが今回は違う
「またまたぁ〜。
私知ってるよ、日曜日デートなんでしょ？」
ニヤニヤ顔も忘れずに
「「デートじゃない！」」
「優勝祝いに新一が奢るって言うから！」
「これは只の優勝祝いだ！」
口には出さないが
本当に息ピッタリでお似合いだ
見ていて微笑ましくなる
まるで昔の自分達を見ているようだ
「ま、楽しんできてね！」
「おう！」「うん！」
やっぱりお似合いだ
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作者名：キヨ@kiyo | 作成日時：2016年5月19日 17時
