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わがまま(みやかわくん) ページ3

みやかわ side
(付き合ってる)

『 ねえ、洋服買いに行きたい』

『 パンケーキ食べたい』

『焼肉屋さん行こ』

『ピアス買って。』



み「 はぁ ... 。 はいはい。」

俺の彼女は ワガママだ。
せっかくの休日も大半が彼女によって潰されていく。

ゴジラだ。俺の休日の楽しみを踏み潰しやがって。

『 誰が ゴジラですって ?』

気づいた時にはもう遅く 、さあやが涼しい笑顔で俺を見ていた。

み「 ひっ、 すいませんでした。」

俺が 頭を下げると、おかしそうに 腹をよじらせて笑う

俺は この笑顔を見るためだけに 休日をこいつにくれてやっているのだ。

でもこれは、だいぶ前の話で...




最近の 俺の悩みは
彼女がワガママ を言わなくなった事

この前だって

み「 俺、明日オフなんだけど どっか行く?」

『 せっかくのオフなんだから、休んだ方がいいよ!私の事は気にしないで!! ね!』



彼女なりに気をつかっているのだと思う。
最近、ありがたいことに忙しくさせてもらっていて、
ファンもだいぶ増えた。確かに 余裕はないけれど、彼女のためなら時間だって裂けるのに。


そんなことを思いながら、打ち合わせの時間まで 携帯をいじっていた。

突然 電話がかかってきて、ディスプレイに表示されたのは さあや の文字


み「( どした?)」

『 (今、何してるのー?)』

み「 (打ち合わせ待ち。お前は?)」

『 (あぁ、仕事かぁ、 私は 家)』

み「(そっか、)」

『( あ、じゃあ邪魔にならないようにきるね?)』

み「 (お前なんか 話しあったんじゃねぇの?)」




電話はいつの間にか 一方的に切られていた。


俺は 急いで荷物をまとめて スタッフさんに電話をかける

み「 すいません、急用が入りました。 絶対埋め合わせはするので、」

事務所から駆け出して
道端にとまっていた タクシーに乗り込んだ。
さあやの家の番地を伝える。


はやく

はやく







さあやの家の前に着いた時、
近くの路地をフラフラと歩く さあやの姿を見つけた

声をかけようとした時、 俺の携帯が ブーっとなる

み「(もしもし、)」

できるだけ声を潜めながら 近づいていく。

『 (みや、 あのね、わたし、)』

『 (わがまま 、なのは わかってる、けど)』

泣いているのだろう、声が震えている。



『 (みやに 会いたいの。)』


み「りょーかい。」

俺は さあやを 強く抱き締めた。

わがまま/みやかわくん
終わり

無防備(テオくん)→←俺の彼女は可愛い(じんたん)



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わおん! - じんたん可愛すぎますね………w (2023年1月8日 7時) (レス) id: d63bb5c6e8 (このIDを非表示/違反報告)
わおん! - いや、普通にいい作品すぎる…!更新待ってます! (2023年1月8日 7時) (レス) id: d63bb5c6e8 (このIDを非表示/違反報告)
ルな(プロフ) - 控えめに言って最高です ✨ 更新待ってます !! (2022年8月30日 11時) (レス) @page16 id: 0c9a247f04 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - テオくんの本名寺島大輝(おおき)です (2020年8月31日 14時) (レス) id: 1e41210071 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:野良猫のさーや | 作成日時:2019年10月16日 11時

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