オトコ（じんたん） ページ12
あなたside
( 付き合ってない )
『どーぞ、』
じ「お邪魔します〜」
今日は土曜日
幼なじみのじんと私の家で勉強会 ！
『 てきとーに座って 〜』
入り慣れてるはずの私の部屋なのに
じんはいつもキョロキョロする
いつか本人にそれを言ったら、
だって女の子の部屋に入るんだよ？
何回目でも緊張するよ、って。
じんは昔から
たとえ幼なじみでも私の事をずっと
゛ オンナノコ ゛ として扱ってくれる。
でも私からしたら、じんは今も昔も変わらない可愛い弟みたいなもんだ。
友達以上に大事だし、失いたくない存在
じ「ここ訳わかんないんだけど」
『んー？あーここはねー』
教えてあげようと じんの傍に 寄っただけなのに
じんは私の顔をじっとみて固まった
目が合ったままお互いに動きが止まって
時間がゆっくり流れてる気がする。
『な、に 』
心臓の音がうるさくてじんに聞こえないか心配になるほどだ。
じ「距離、近すぎ 」
『いやっ、わたしはっ、』
教えようとしただけで、って言葉を繋げようとしたけどそれを遮るようにじんが私の手をぎゅっとつかんだ
じ「さあやはもっと警戒心もったほうがいいよ？」
顔がどんどん熱くなるのがわかる。
『も、もう休憩っ！』
この空気に耐えられなくなってベッドにダイブした
うつ伏せになって熱くなった顔を無理やり枕に押し付ける
じんのさっきの真剣な顔が 頭から離れない
頭がおかしくなりそうで足をバタバタさせていると後ろになんだか気配を感じて 起き上がった。
じ「ほんとさぁ、」
じんのいつもと違う声のトーンにビクッと体がはねる
じ「 はぁ...。」
じ「さあやはさ、」
じ「一応俺と部屋に二人きりなのに全然俺の事意識してないでしょ？」
『ちがっ』
じ「そのくせして、距離は近くて スカート履いてんのに足バタバタさせてほんと...。」
じ「ムカつく」
『 じ、ん？』
じんが怒ってるところを今まで見たことなかった分、怖くなって後ずさりしてしまう
ﾄﾞｻｯ
突然の衝撃に目を開けるとじんの顔が目の前に。
押し倒されたのだと気づくには少し時間がかかった。
『じん、ちょっ』
じ「俺だってちゃんと オトコだよ。」
じ「今から 分からせてあげる。」
高校二年生の 夏
じんが ゛ オトコ ゛ になった日
オトコ / じんたん
おわり
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わおん！ - じんたん可愛すぎますね………ｗ (2023年1月8日 7時) (
レス) id: d63bb5c6e8 (このIDを非表示/違反報告)
わおん！ - いや、普通にいい作品すぎる…！更新待ってます！ (2023年1月8日 7時) (レス) id: d63bb5c6e8 (このIDを非表示/違反報告)
ルな(プロフ) - 控えめに言って最高です ✨ 更新待ってます !! (2022年8月30日 11時) (レス) @page16 id: 0c9a247f04 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - テオくんの本名寺島大輝(おおき)です (2020年8月31日 14時) (レス) id: 1e41210071 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：野良猫のさーや | 作成日時：2019年10月16日 11時
