また明日。《4》

♯156 陸 ページ6

【陸side】


それは……
どういう意味で捉えたらいい？？

俺と祭の事って？

軽く混乱してるけど、彼女は泣いてるし、俺がここで変に焦ったり困った態度を取ると余計に泣かせてしまいそうで

彼女はどんな言葉を求めてるんだろ？


陸「俺と祭は、前にも言ったと思うけど……」


A「うん……聞いたよ？……聞いたけど……っっ」


さっきより、もっと泣いてしまって、流石に鈍感な俺でも、そういう事？？って少し察してしまった


陸「Aちゃーん？どーしたどーした？(笑)」


A「私、陸くんが好きかも……好きなんだと思う……」


陸「……かも……？多分それは勘違いだね」


A「勘違い？そうなのかなぁ……(笑)……でも、今の気持ちは、そうだから。だから陸くんと祭さんを見たら苦しくなるんだと思う」


陸「祭とは何でもないんだって。そこは勘違いしないで？」


A「…………うん」


こんな流れになるなんて、思ってもなかったからちょっと困惑した
嬉しいんだけど、手放しで喜べない板挟み状態で今ここ最近で一番の窮地に立たされてる

めちゃくちゃ嬉しいよ？
嬉しいんだけど、今の俺にはそれに応えられるかっていうと、応えられないし

どうにか彼女を傷付けずにって思って言葉選びに時間がかかってしまって、どんどん彼女の表情が曇って行く


A「……困らせて……ごめんなさい」


陸「いやっ(汗)困らせたとかじゃなくて、ちょっとびっくりしたかな……」


A「……まだ彼と別れたばかりなのにね。でも、もしかしたら彼と付き合ってる時から陸くんの事好きになりかけてたのかも。最低だよね私」

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