また明日。《4》

♯178 ページ28

車内を見渡してみても、芸能人、芸能人、芸能人、ゴージャス姉さん、芸能人……

祭さんなんて、絶対に仲良くなるどころか、知り合いもしなかった人だと思うし、私の人生で陸くんに出会わなかったら交わる事の無い人だったはず

陸くんとだって、私が大学で秋斗と仲良くならなかったら京介さんのお店でバイトすること無かったはずだし、そうなると陸くんとも出会わなかった

壱馬さん、長谷川くんも今の大学に入ったからあのマンションで一人暮らししたんだし、樹くんも、尊人さんが大学に来たから出会って付き合っての延長で映画館で知り合って……

そう考えると、人ってどこで出会うか分からないし、それこそ本当に陸くんの言う“一期一会”なのかなって思う


樹「……ダメ？」


A「…あっ！ごめんボーっとしてた(笑)私は全然いいけど、樹くん照れない？私だったら照れちゃうなぁ〜どんな反応するのかソワソワしちゃいそうだし(笑)」


樹「それ、隣で見たい(笑)」


A「え……あぁ…はい……樹くんがいいなら…(笑)」


いやいや！！樹くんにちゃんと断らないとダメなのに、何流されてんの…(汗)

でも……さっきも思ったけど、みんなに出会ったのは偶然が重なって出会えた縁だから、大切にしたいなって思う

恋愛抜きにって思うけど
好きになったら、どうしようもないよね
って、後ろから聞こえる陸くんの声を聞きながら思った


A「ね、チューとかしてるの？」


樹「してるよ」


A「キャー無理っ！生々しいっ！私知ってる人がテレビとかスクリーンでチューしてんの見たことないもん！！」


樹「普通は無いよ(笑)」


A「あ、そっか……(笑)でも……凄い絵になりそう。綺麗なシーンなんだろうなぁ……」

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