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あのね、私は江戸幕府があった世界に生きてたんだ
身分は一番下で、ただでさえお金がないからって母親に売られた
父親は家で顔を合わせたことがなかった
2人とも、私のことを心底嫌ってて、私も嫌いだったから売られること自体は良かった
怖かったのは、買い取り先だった
案の定、ご主人様は怖かった。奥様もな。立場重視の人で、私なんか御屋敷をずぅっとお掃除せられてた
でも私、ほこりの近くに行くと咳が出ちゃうの
え?アレルギー?よくわかんなけど多分それ
でな、見兼ねたご子息様がこいつを僕の専属奴 隷にしたいって言って掃除の仕事から離してくれたのさ
その弟様も僕もやる!なんて言って私と仲の良かった女の子Aを専属奴 隷にしてね、仲良くしてくれてた
ご子息様がワガママ言ってくれて私とAは寺子屋にも通わせてくれた
……寺子屋?なんか学校と同じらしいぞ
だけど周りの人から歓迎される訳もなく、先生に暴力振るわれたりしたけど、ご子息様が守ってくれたんだ
いつの間にか一緒にいるのが楽しくて嬉しくて幸せで、これが好きなんだって思ったよ
そしたらご子息様が告白してくれたんだ
嬉しかった。認めてくれたからさ
弟様も、Aと両思いでそれなりに楽しかったんだよ
それなりにね。だけどね、ご主人様と奥様にバレそうになったんだ。付き合ってることが
付き合ってるのか?って言われてどう言ったらいいか分からなくてずっと黙ってたら、いきなり殴られたんだよね
痛かったなぁ
なにせ殴られるのは久しぶりだったから避けられなくて
暴言と暴力の二重攻撃
お前なんかとうちの子が繋がっていいわけがないんだよ
お前なんかが結婚できると思うな
お前なんか殺してもいいんだぞ
お前なんかを生かしてやってることに感謝しろ
とか、ね。相談出来るわけなかった
だって私が我慢すれば終わる話だったし
だけどね、1週間続いたらいつの間にか死にたくなってきちゃったの
こんなはずじゃなかったのに
我慢出来るはずだったのに
ご子息様の笑顔を見る度に胸が苦しかったの
だから、怪しいおばあさんに教えてもらった魔法ってやつをやってみることにしたんだ
方法は簡単だったよ
入れ物に洞窟の水を3滴入れて思い出の物を入れる。そのあとに心から願うの
少しだけ休みをください、ってね。
遊びの予定だった
少し寝て休んだらすぐに起きると思ってたの
少しだけ逃げたかった
でもなんか、思ってたのと違くて
どこか分からないところに来てた
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赤い果実推し(プロフ) - ましろさん» えへへ〜!そう言って貰えて嬉しいです!そろそろ完結します😢 (5月19日 18時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(プロフ) - うわわ.ᐟ久しぶりの更新ありがとうございます😭✨このシリーズ、本当に大好きです… (5月19日 18時) (レス) id: d95368a5b3 (このIDを非表示/違反報告)
赤い果実推し(プロフ) - ちゃっかり宣伝。 (5月19日 18時) (レス) @page13 id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
赤い果実推し(プロフ) - 叶乃さん» えっへへぇ〜!妄想だけで幸せになれるって幸せだよね(?)占ツク最 & 高 (2023年3月20日 19時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
叶乃(プロフ) - かじつちゃーん!久しぶり!真っ赤な顔して話してる、るぅちゃんと夢主ちゃん…可愛い! (2023年3月20日 18時) (レス) @page6 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤い果実推し | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/stprlo/
作成日時:2023年1月19日 19時