探偵ごっこ〜3-1〜 ページ48
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莉犬side
「俺たち家に帰って結婚用の書類とか探して相手の人特定しようと思ってるんだけど、莉犬くんとるぅとくんどうする?」
さところと別れて校舎を出るとななにいが聞いてきた。
「るぅとくんどうする?」
「んー。結婚させる理由でしょ?相手の人と、繋がってる気がするんだよね…。ななにいたちと一緒に行動したいな」
「確かに!それいいかも!!」
「じゃあ、とりあえずみんなで帰ろうか」
ということで、俺らは4人で探偵をすることになった。
家に着くと、もう両親も仕事に出ていったみたいだった。まあ、出ていく時間は確認済みだったけど。
「結婚用の書類ってどこにあるんやろなぁ。やっぱアイツらの部屋やろか?」
「1番考えられるのはそこだよね。探してみよう」
「あ、待って!僕、ちょっとパソコンでやりたいことある!」
るぅとくんはポケットからなにか2つのチップを取り出した。
「これ、アイツらのスマホの中身。コピーだけど、連絡先にきっと相手の人の名前があると思って、用意しといた」
俺らは3人で顔を見合せた。
「すごいねるぅとくん!!!!」
「なるほど、コピーか。それならバレないし」
「さすが腹黒」
「おい」
るぅとくんはリビングでパソコンから2人の連絡先を覗き込むことになった。
「じゃあ行こー」
「「はーい」」
両親の部屋はあまり入ったことがない。
不作の俺らに入られるなんてきっと嫌がるだろうから。俺も入りたいなんて思ったことはないし、入りたくない。
「じゃあ、俺とジェルくんがこっちの部屋に入るから、莉犬くんはそっちよろしく」
「おっけー」
階段を上るとすぐ父親の部屋。なな兄とジェル兄は父親の部屋に入っていった。
その奥が母親の部屋。寝室はその奥。そして、寝室の向かいに姉ちゃんの部屋。
姉ちゃんは大学を辞めたから家にいる。
多分、自分の部屋。元気かなぁ。もう何日も顔を見ていない。本当に生きているのか不安になる時もある。会いたいなぁ。
そんなことをボーッと考えていると、ガチャりと音がした。
ハッとすれば、姉ちゃんが顔を出した。
『ぁ、』
向こうも俺に気づいたようだった。
姉ちゃんはボーッとした顔で軽く会釈して、持っていたお盆をさっとドアの前に置くと、部屋に入ってしまった。
誰?あれは姉ちゃんじゃない。あの人は顔色も悪くて、細かった体にもっと拍車がかかっていた。
家族に会釈って何?
目には光なんて欠片もなかった。
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赤い果実推し(プロフ) - えシンプルに疑問なんだけどなんでみんな続編の方に移動しないの…?泣くんだけど🥺びえぇぇぇぇぇぇ! (8月7日 21時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
赤い果実推し(プロフ) - 叶乃@相方らぶちさん» 叶乃ちゃーん!!ありがとうっ!!テストがいい結果でモチベ高いから更新も頑張るよ!!コメントもありがとうね! (6月20日 13時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
叶乃@相方らぶち(プロフ) - 果実ちゃん!!テストお疲れ様〜!!100人突破もおめでとう…!!更新頑張ってね!! (6月19日 13時) (レス) @page45 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
赤い果実推し(プロフ) - 叶乃@相方らぶちさん» わぁぁありがとおおおおぉ!うん、兄弟みんな必死になって頑張ってもらうよ笑でもまだクライマックスまで遠いぃぃ (5月31日 6時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
叶乃@相方らぶち(プロフ) - 果実ちゃぁぁぁん!読ませてもらったよぉぉ!6人とも頑張れ〜!!夢主ちゃんのこと頑張って守るんだぁぁ(?)! (5月31日 4時) (レス) @page44 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤い果実推し | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/stprlo/
作成日時:2023年3月22日 18時