探偵ごっこ〜2-24〜 ページ42
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「なんで聞きに来たんだ」
僕とさとにいは顔を見合せた。
「家庭の事情です」
「そんな簡単に情報を話せるわけないじゃない。まだ高校生なんでしょ。早く帰って勉強しなさい」
僕はあまりの信用の無さに唸った。先生たちも、ホイホイ喋っていたらクビだろうしなぁ。
秘密は秘密っていうのは当たり前だけど、どうやったら必要だってことを理解してくれるだろう。
「僕たちの姉が危ないんです。守る為には2人の経歴を追う必要があるんです」
「でも、どうしてあなた達の話に2人が出てくるの?年齢も違うでしょ?」
「僕たちの弟たちが同い年で、2人と同じクラスなんです」
「証拠は」
ムカつく。頭っから否定しやがってこの女!!きっとまだ1年目だろ!!!
そんなんだから生徒に嫌われるんだぞ!?
「あー。じゃあもういっその事、僕たちの校長先生と話してくれません?」
それなら…とやっと頷いてくれた。
1時間後、その先生たちは僕たちに頭を下げていた。
「え?あの…どうしたんですか?」
「いや…本当に君たちの話を信じていなかったの。でも、まさか君たちの校長先生が宮野先生だったとは……。」
僕と兄ちゃんは顔を見合せた。
やっぱり、あの先生たちは只者じゃないよね。
「なんでも話すよ。いくらでも質問していいからね」
顔が真っ青だから、怒られたか…いや、脅されたのかなぁ。うん、まあ、僕には、関係ないしね。うん。知らん知らん。
「じゃあ、ここではなんだし、部屋を移動したいです。どこか、会議室のようなところありますか?」
「ええもちろん。先生!第2会議室使います!!!」
先生は慌てて職員室を飛び出したので、僕らも追いかけると、ちょうど少し離れた場所の扉を開けていた。
「ここ、今から貸し切りにするからここで話すってことでいいかな?」
めちゃくちゃ腰低いな。たかが高校生なのに。
さとにいは大丈夫です、と言った。先生は安心した。
……校長先生ってどんだけ位が高いんだろ。
「まさか宮野校長と親しいとは…。」
「これで頑張ったらコネ使って貰えるかなっ!」
「やめとけ。あの方はそんなに甘くないぞ」
「えー。じゃああの子たちの相手しなくてもいいじゃないですか」
「はぁ。これだから新人は。あのな、人の気にもなってやれ。自分の身にならないからって、人の為に尽くさなければ見捨てられるぞ」
「そういうところを宮野校長先生は見ているのよ」
「ふーん…。」
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赤い果実推し(プロフ) - えシンプルに疑問なんだけどなんでみんな続編の方に移動しないの…?泣くんだけど🥺びえぇぇぇぇぇぇ! (8月7日 21時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
赤い果実推し(プロフ) - 叶乃@相方らぶちさん» 叶乃ちゃーん!!ありがとうっ!!テストがいい結果でモチベ高いから更新も頑張るよ!!コメントもありがとうね! (6月20日 13時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
叶乃@相方らぶち(プロフ) - 果実ちゃん!!テストお疲れ様〜!!100人突破もおめでとう…!!更新頑張ってね!! (6月19日 13時) (レス) @page45 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
赤い果実推し(プロフ) - 叶乃@相方らぶちさん» わぁぁありがとおおおおぉ!うん、兄弟みんな必死になって頑張ってもらうよ笑でもまだクライマックスまで遠いぃぃ (5月31日 6時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
叶乃@相方らぶち(プロフ) - 果実ちゃぁぁぁん!読ませてもらったよぉぉ!6人とも頑張れ〜!!夢主ちゃんのこと頑張って守るんだぁぁ(?)! (5月31日 4時) (レス) @page44 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤い果実推し | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/stprlo/
作成日時:2023年3月22日 18時