探偵ごっこ〜2-8〜 ページ22
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「話を脱線させてしまったわ。ええと、恋さんの事ですよね。そうそう、西門先生が私に相談があると言ってきたことがありました」
話がまた戻ってきたので僕もシャーペンを握り直す。
ああ、
「西門先生、ああ見えて鋭いんですよ。5月くらいかしら、新学期も無事スタートして学級内が落ち着いてきた頃だったはずです。西門先生が
“吉坂 恋の様子がおかしい”
って言っていて詳しく話してもらったんです」
先生は引き出しから日記を取り出した。
「ごめんなさいね、どうも歳をとってしまったから物覚えが良くなくてね」
いや、よく覚えてる方だと思うんですけど。
「“時々、何かを悩んでいるように見える。ボーッとしていて気づいた時には冷や汗をかいている”らしいんです」
冷や汗?悩んでる?
「西門先生は恋さんに直接、話を聞きたいと。私は許可を出しました。
他の先生なら様子を見なさいと言うでしょう。西門先生だから許可を出したんです。
あなた達も、なんとなくわかるかしら?」
僕とさとにいは頷いた。
西門先生は熱い先生だから。明るくてゴリ押し感強いけど、本当は繊細。生徒思いで優しい。
「それで、恋さんに話を聞いたら少しだけ話してくれたんです」
「へぇー!」
「さすがに全部は話してくれませんよね」
さっき話したとおり、人には見せたくない部分があるから、無理だよね。
人は何を根拠に人を信用して全てさらけ出すんだろうね。
「何を話したんですか?」
校長先生は苦笑いした。
「ごめんなさいね、知らないの。そんなに深く私が関わってはいけないと思ったから」
「そうですか…。」
さとにいが悩むように顎に手をやると、校長先生が首を傾げて提案した。
「なら、西門先生に直接聞いてみたら?」
僕は手を打った。
「にいちゃんやろう?」
「だな」
僕とさとにいは頷きあった。
「それに、恋さんだけでなく、愛さんの担任だったこともありますし…私より詳しいんじゃないかしら」
「そうなんですか?」
「それでも校長先生のお話はとても役に立ちました!」
「お役に立てて嬉しいわ…と言いたいところだけど、まだ聞きたいことがあるのよね?」
「はい。他の兄弟たちについて教えてください」
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赤い果実推し(プロフ) - えシンプルに疑問なんだけどなんでみんな続編の方に移動しないの…?泣くんだけど🥺びえぇぇぇぇぇぇ! (8月7日 21時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
赤い果実推し(プロフ) - 叶乃@相方らぶちさん» 叶乃ちゃーん!!ありがとうっ!!テストがいい結果でモチベ高いから更新も頑張るよ!!コメントもありがとうね! (6月20日 13時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
叶乃@相方らぶち(プロフ) - 果実ちゃん!!テストお疲れ様〜!!100人突破もおめでとう…!!更新頑張ってね!! (6月19日 13時) (レス) @page45 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
赤い果実推し(プロフ) - 叶乃@相方らぶちさん» わぁぁありがとおおおおぉ!うん、兄弟みんな必死になって頑張ってもらうよ笑でもまだクライマックスまで遠いぃぃ (5月31日 6時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
叶乃@相方らぶち(プロフ) - 果実ちゃぁぁぁん!読ませてもらったよぉぉ!6人とも頑張れ〜!!夢主ちゃんのこと頑張って守るんだぁぁ(?)! (5月31日 4時) (レス) @page44 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤い果実推し | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/stprlo/
作成日時:2023年3月22日 18時