今できること ページ3
。
ころんside
｢っていう話をしてるの、盗み聞きしてたの｣
僕がそういうと、みんな驚いた顔をした。
｢嘘だ…。俺、信じたくないよ…姉ちゃんが1週間後に結婚？｣
｢莉犬……。｣
僕だって信じたくない。この場にいる全員がそう思ったんじゃない？
｢俺たちは黙って見てることしかできないんか？｣
ジェルくんが呟いた。
｢何を今更…。俺らが反抗したところで、姉ちゃんが連れていかれるのを止めることなんか…｣
｢でも…目の前で連れ去られて行くのを静かに見てなきゃいけないんか？そんなの…そんなの……｣
＿＿拷問みたいなもんやん
僕含む5人が体を強ばらせた。ジェルくんの言ってることが分かるから。
僕らにとっては拷問だ。大好きな姉ちゃんが嫌がっているのを我慢してるのを知りながら、止めない。
止めたって上手くいくはずもない。姉ちゃんだって困るだけ。
｢姉ちゃんが連れていかれたとして、僕たちはどうなるんだろう｣
るぅとくんのその言葉にはっとする。今までは姉ちゃんが陰ながら守ってくれていた。
ある程度の自由を与えてくれた。お小遣いもくれた。大切なことを教えてくれた。
けど、その存在がなくなったら…。
｢また、あの3人に殴られ蹴られ暴言の毎日に戻るんじゃねぇ？｣
沈黙。誰も否定しない。
その沈黙を破ったのはさっきから考え込むような顔つきをしていたななにいだった。
｢本当に見てることしかできないのかな？｣
｢｢｢｢｢え？｣｣｣｣｣
｢じゃあ見る以外に何ができるの？俺たちにはなにもできることなんかっ…！｣
｢落ち着いて莉犬｣
｢だって…｣
ななにいは拳を強く握った。
｢俺たちにだって、探偵ごっこくらいできるでしょ？｣
は？“探偵ごっこ”？
｢なにを言うてるん？｣
｢探偵。この一週間でどこまで成果をあげられるか分からないけど。相手が誰なのか。
｢い、1週間で？｣
｢そうじゃなきゃ意味ないもん｣
1週間か。普通に学校あるけど、1週間くらい休んでもいいよね。
｢僕やる｣
｢｢え？｣｣
｢僕も探偵ごっこをやるって言ったの｣
僕は唇を尖らせて言った。ななにいは嬉しそうに僕を見る。
｢ころちゃん…！｣
｢俺もやる｣
｢じゃあ僕も｣
｢できることがあるならやりたい｣
｢俺だってやってやる！｣
姉ちゃんを救うために。
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赤い果実推し(プロフ) - えシンプルに疑問なんだけどなんでみんな続編の方に移動しないの…？泣くんだけど🥺びえぇぇぇぇぇぇ！ (8月7日 21時) (
レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
赤い果実推し(プロフ) - 叶乃@相方らぶちさん» 叶乃ちゃーん！！ありがとうっ！！テストがいい結果でモチベ高いから更新も頑張るよ！！コメントもありがとうね！ (6月20日 13時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
叶乃@相方らぶち(プロフ) - 果実ちゃん！！テストお疲れ様〜！！100人突破もおめでとう…！！更新頑張ってね！！ (6月19日 13時) (レス) @page45 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
赤い果実推し(プロフ) - 叶乃@相方らぶちさん» わぁぁありがとおおおおぉ！うん、兄弟みんな必死になって頑張ってもらうよ笑でもまだクライマックスまで遠いぃぃ (5月31日 6時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
叶乃@相方らぶち(プロフ) - 果実ちゃぁぁぁん！読ませてもらったよぉぉ！6人とも頑張れ〜！！夢主ちゃんのこと頑張って守るんだぁぁ（？）！ (5月31日 4時) (レス) @page44 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤い果実推し | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/stprlo/
作成日時：2023年3月22日 18時
