僕たち問題だらけの兄弟です3 【stpr】【stxxx】

探偵ごっこ〜2-4〜 ページ18

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僕たちはお礼を言って電話番号を書いた紙を渡し、校長室を出た。

校長先生に、



「私の妹のところへ行ってごらんなさい。もう一度行くのは面倒かもしれないけれど、家庭の事情がより分かるのは中学校よ。義務教育だから」



とアドバイス(なんかちょっと違うかも)を貰い、今日中にもう一度中学校に行くことにした。


校長室を出ると、僕の担任の先生が廊下の奥に見えた。僕たちは急いで隠れた。そろそろホームルームの時間かな。
するとタイミングよく校長先生が職員室から出てきて担任に話しかけた。



「今日は苺山くんお休みのようですよ」

「あ、そうなんですか？」

「はい。電話が掛かってきましたわ。今週はずっと休みだそうです」

「1週間も？」



担任は少し不愉快そうな顔をした。るぅとくんがタバコを吸っている人の近くを通った時のような顔にそっくり。

どーせ、学期中になんで1週間も休むのかって思ってんだろーな。



「はい。ご家族で出かけの用事で、しばらく家を空けるみたいですの」



え、今校長先生さらっと嘘ついたよね？バレたらどうするの…。



「あーじゃあ電話しなくていっか」



まあでもいっか。
あの先生、捕まると面倒だからな。

さとにいは移動中も難しい顔してなんか考えてた。
多分、色々予想とか仮説とか立ててるんだろうけど、まだ情報が少ないしやらなくてもいいんじゃないかと思う。

第1、僕には何も分からない。


電車に乗ると、色んな人たちが制服姿の僕らを見て不思議そうな顔をする。

ふん。どうせサボってるか遅刻だと思ってんだろ。すいませんね、優等生に見えなくて。


ま、この調査のことなんて姉ちゃんにもバレないようにしなきゃいけないからもちろん言えないし言うつもりないけど。


そして僕らは駅前のラーメン屋で蕎麦を食べてから中学校へ向かった。

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