僕たち問題だらけの兄弟です3 【stpr】【stxxx】

探偵ごっこ〜2-3〜 ページ17

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もう2人…？



「もう2人…ですか？」



まだ僕らは会ったことがない。



「えぇ。ご両親が離婚されていて育ちは違うようですけど、お兄さんとお姉さんが。確か…大学2年生のお兄さんと……27歳のお姉さんだったはず」

「名前を教えて貰えますか？」

「お兄さんの方が、カスヤマサトさん。粕谷、まさとさん」



まさと…？どこかで聞いたな名前だ。
僕はノートに書き取りながら記憶を遡った。

ん？まさと…？



「まさと！！兄ちゃんまさと！！姉ちゃんのことが大好きな奴だよ！！」

「え…？あ、ああ！！！！あいつか！！」



そうだ、まさと。姉ちゃんのことが大好きで、大学でよく話しかけてくるって前に話してた！

ななにいのバイト先に来て、ななにいを睨み続けた奴！ななにいにその時の完全再現を頼んだら姉ちゃんの真似の時に【まさとさん】って発音してた…！



「大学？」

「そうなんです。姉のことを好いているようで…。姉が前に話していたんですよ！」



僕もさとにいも興奮して少し声が大きくなった。



「なるほど…。意外と近くに居るものなのね」



顎に手を当てて首を傾げた。



｢じゃあ、お姉さんの方の名前は？｣

｢ん〜誰だったかしら、苗字を改名してるのよね。アイドル？タレント？をやってるみたいで｣



タレント、という言葉で僕はピンと来た。



｢りいこちゃんですか？｣

｢そうそう！りいこさんです！｣

｢苗字は犬飼です｣

｢え、りいこってあの……？｣

｢ご存知なんですか？｣

｢はい！僕ファンなんですよ！それで、るぅとくんのストーカーの件で学校に来た時、西門先生に写真を見せてもらったんです。恋の写真｣

｢ああ、それでりいこさんをご存知だったんですね｣



校長先生はポンッと手を打った。

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