仮面のなかの顔【stxxx】【stpr】 (ページ6)

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夢主side

光。いい子で、
手のかかる可愛い子だった。

手をかけるのは、とても楽しかった。
大変だったけど、

小さな自分の弟が成長すると嬉しかったし、一緒に遊んで、彼の色んな表情をみていた。

だけど…家の手伝いをしていくうちに、構えなくなってしまった。

光はそれが不満なのか、家にいる時は私についてまわることが増えた。

よく、外に出て友達とよく遊ぶことも増えたけど。

いいな。私も遊びたい。
もっとはしゃぎたい。
走り回って、笑いあって

あの5人組(･･･)でまた遊びたいな。

なのに…私は遊べないのに、私の弟ははしゃぎまくってて。

私は家の家事をいているのに。
邪魔ばかりをする。

イライラが募っても、仕方ないよね。

舞希。可愛い子。
動作が幼くて、目が離せない。

いつも私が世話を焼いて、懐いてくれていた。

けれどいつの間にか、私が忙しくなったことによって、私より確実に遊ぶ時間がある、お兄ちゃんや光に懐くようになった。

私が世話をしていたのに。
私だけの特権だったのに。

それでも家族の前で、笑顔で接していた私を
私は褒めてあげたい。
誰も褒めてくれないから。
私が褒めるしかないの。

無意識だろうね。
私が勝手にイライラしてるだけだもん。
私が疲れていることも知らない。

だから余計に、イライラしちゃうんだ。

私だけひとりぼっち。昔も今も、これからも。ずっとずっとひとりぼっちなのかも。

心のどこかでこんなことを思っていたのかな…
嫌だな。そんな汚い私。
そう思いつつも、罵詈雑言が浮かび上がってきて、
ノートに綴(つづ)られていく。
けれど、

我に返って読み返した時、吐き気がした。
自分が嫌いになって、辛かった。
急いでノートを捨てた。