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『3日間ぐらいですかね……

私すごい…今思い返すと病んでたかもしれません』

ふふっと笑う。

笑う要素なんてないのに、だ。

『当時、まだ私は公の場に出られない歳でしたので、親友にも、偽名を使っていたんです。
一応変装もしていて。』

記者「その時の偽名をお聞きしてもよろしいでしょうか」

ちらりとステージの端にいる4人を見た。

Aと4人の視線が合ったとき、花恋はAにゆっくりと近づき、頬を叩いた。

Aは赤くなった頬を押えた。そして記者に向き直ると、言った。

『杏。 花園 杏です。』

花恋「馬鹿。いっつもあんたは1人で全部やってのけちゃう」

振り返ったA。

『ごめんね。今まで隠してて…
かな。ひまり。ほのか。









花恋。』

かな「あなたは杏なの?」

『うん。杏だったよ』

絶句しているかなをみて、思わず苦笑した。

ほのか「だから全て私たちとの勝負に勝ったのか。
1度も杏に勝てたことなどなかったし。納得だよ。」

口ではそういうものの、
顔は納得していない。

ひまり「あ、杏っ!!」

泣きながら私に突っ込んできたのはひまり。

ひまり「会いたかった!
ずっと待ってた!
なんで教えてくれなかったのよ!?」

『ごめん。ごめん!私、当時余裕がなかったの…。』

誰にも相談できなかった。

花恋「ふざけないでよっ!!」

『っ!』

花恋「私……あたしだって余裕をなくしたよ!!
あんたが…杏が何も説明してくれないで、
勝手にいなくなるから、辛くてずっと泣いてたのに!!」


そうだよね。辛かったのは、

私だけじゃなかったんだよね__。




Aは花恋を強く抱き締めた。

『ほんとにごめん。』

涙が止まらなくて、花恋の肩を濡らしてしまう。


花恋「もう、どこにも行かないで……。
あたしを置いていかないでね……。」

『うん。うんっ!』

花恋「あ、あと……」

申し訳なさそうに下を向いた。なんだろう?

花恋「いじめちゃって……ごめん……」

なんだ。そんなことか。

『別にいいよ。これでおあいこ様っ』

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赤い果実推し(プロフ) - 奏さん» www (2022年6月19日 9時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
- あーwそれはwうんw (2022年6月19日 8時) (レス) id: 3f725abd01 (このIDを非表示/違反報告)
赤い果実推し(プロフ) - www なら、すとぷりだったら?( ≖ᴗ≖​)ニヤッ (2022年6月18日 22時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
- 瑠唯ちゃん可愛すぎん?瑠唯ちゃんの魅力なら50年語れるわ (2022年6月18日 22時) (レス) @page29 id: 3f725abd01 (このIDを非表示/違反報告)
赤い果実推し(プロフ) - 奏さん» まじで励みになるわ。サンキュ (2022年6月12日 22時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤い果実推し | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/stprlo/  
作成日時:2022年5月9日 18時

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