検索窓
今日:6 hit、昨日:4 hit、合計:2,799 hit

#2-1 ページ3

夢主side

初めてだった。こんなことは、小説でしか読んだことがない。

足元の石が濡れて、うめき声が出た。自分の声だとは思えなかった。汚すぎて。


泣きたいことを我慢したい訳では無いのに、体が我慢させようとしてくる。
泣かせて。お願い。
スッキリしたいの。


───大声を出して泣かせて────



ダメだ。声をあげようとしても、うめき声のような醜い声しか出てこない。

やだやだ。気持ち悪い。声を出さないなら出すな。


そうか。私の髪が_色なのは、
私が満月の夜に生まれたからか。

そういうことか。私の眼が_色なのは、
私が特別なチカラを持っているからなんだ。


家の中をさまよっていたら、今は亡き母に入ってはならないと教えられてきた部屋の前にいた。

この部屋は両親しか入ってはいけない。
けれどもう居なくなってしまった。
別にいいよね。
何もかもが嫌になって、イライラして、疲れて。
ちょっとした、気分転換のつもりで入った。

部屋に入ると、霞んでいた頭の中が、すぅっと晴れるのを感じた。少しだけ、楽になった気がしていた。


まず目に入ってきたのは、
大量の書類。本棚。
机の上に置かれた、3つのパソコン。

いつの日か撮った、両親の写真。
近づいて手に取ると、写真が歪んで、床に染みをつくった。

ヤケになって机を漁った。
椅子にどかりと座り、引き出しを勢いよく開ける。

中には整理されたチラシ、
通帳。
パスコードが書かれたノート。
どこかのカードキー。
契約書。
そして、
【もし私が死んだら】
という言葉が出だしの母が書いたと思われる手紙。

2-2→←あらすじ&設定



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.9/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
13人がお気に入り
設定タグ:stxxx , stpr , 推ししか勝たん
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

赤い果実推し(プロフ) - 奏さん» www (2022年6月19日 9時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
- あーwそれはwうんw (2022年6月19日 8時) (レス) id: 3f725abd01 (このIDを非表示/違反報告)
赤い果実推し(プロフ) - www なら、すとぷりだったら?( ≖ᴗ≖​)ニヤッ (2022年6月18日 22時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)
- 瑠唯ちゃん可愛すぎん?瑠唯ちゃんの魅力なら50年語れるわ (2022年6月18日 22時) (レス) @page29 id: 3f725abd01 (このIDを非表示/違反報告)
赤い果実推し(プロフ) - 奏さん» まじで励みになるわ。サンキュ (2022年6月12日 22時) (レス) id: e74b3194bc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:赤い果実推し | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/stprlo/  
作成日時:2022年5月9日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。