僕たち問題だらけの兄弟です4 【stpr】【stxxx】 (ページ48)

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まさとside

Aの目からは涙が溢れた。

ああ可愛い。

「あーあー泣かないで。ほら、楽しいでしょ？」

僕はもっと楽しんでもらいたい。指をさらに激しく動かした。Aが苦しそうに体を拗じる度に締め付けられる。おバカさんだなぁ。自分が苦しむだけなのに。

そろそろ抜くか。中を押してから指を抜くと、じゅぽっと音がした。

『あんっ』

Aは僕の指が抜けたのを見て、ホッとしたように目を瞑ると、そのまま意識を失った。

「あーやりすぎたかな？感じやすい体質だし、理性抑える方が大変だよ…。けど、まだ初日なのにやらかしたか」

きっとAはまだ新しい環境になれていない。なのにここまでやって、疲れたよね。

「ま、まだまだ序盤だけど。買っといたローターとか開封しておくか」

明日は何しよう。焦るなよ僕。Aと2人きりで生活できる。急ぐ必要は無い。永遠にAをそばに置けるから。

「A、おやすみ」

衣類を身にまとっていないままのAにブランケットだけ掛けて寝室を出た。

そろそろ夕飯だ。何作ろうかな。Aに食べさせるなら、美味しいものがいい。僕の得意料理はなんだ。

できるだけ新鮮な食材をスーパーで買い、ステーキを作ることにした。歓迎の意味を込めて。

Aが美味しそうにほお張る様子を想像しながら副菜を作っていたら、奥でガチャッと音がした。

行ってみれば、部屋からAが出て、玄関に向かって走っていた。僕が後ろから着いてっていることに気づいていない。

「どこ行く気？」

僕は施錠を解いたAに投げかけた。

ガタガタと震えながら振り向いたAはカチカチと歯を鳴らした。

怖がってる表情が可愛くて思わず写真に収めた。

「ねぇ、どこ行くの？」

僕はAが僕の右手を凝視していることに気づいた。なるほど、僕の右手は包丁を持っている。キッチンからそのまま持ってきちゃった。

…Aの服、さっき着てたやつだ。僕が用意したやつじゃない。

Aにはこの服は似合わない。

僕が無言で近づくと、Aは座り込んじゃった。僕はAの隣にしゃがんで服を包丁で切り裂いた。