僕たち問題だらけの兄弟です4 【stpr】【stxxx】 (ページ5)

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「明日は、兄ちゃんたちりいこちゃんの事務所に行くみたい。まさとのことはそっちでお願いしたいってさ」

「任せろ！元々は相手の人を調べるのは俺らの役目だしな！」

「そろそろかなことあいつらが帰ってくるからパソコンとか仕舞って勉強してたフリしよう」

なな兄に言われて俺はバックからワークを取りだしていかにも教えてもらっています感を演出した。

「あ？お前らが勉強しても意味ねーだろ。別に今更伸びねぇし」

「さっさと夕飯の準備をしなさい」

まんまと掛かった大人2人。
バカだなーって思いながらご飯を炊いた。今日の夕飯の担当は俺。いままで姉ちゃんだったけど、もうリビングに出てこないから。

改めて作ってると、姉ちゃんの凄さを実感させられる。料理中は目が離せないから、もちろん他のことは出来ない。俺たちは分担して家事を回しているけど。

合間に勉強していただなんて信じられない。

「出来たよ」

「相変わらずおっそいわね。お姉ちゃんならぁ、もっと早かったよぉ？」

「ごめんなさい。もっと早くできるよう頑張るね」

「どうせ無理でしょぉw」

ただ自分より下だと確認するように絡んでくる、かなこ。お子ちゃまだなぁ。そんな自分に気づけないようじゃ、俺たちよりよっぽど下なのに。

「姉ちゃんにご飯持って行ってくる。先食べてていいよ」

「莉犬ありがとー」

ちらりとダイニングテーブルを見れば、3人はもう既に食べ始めていた。

「やっぱり、2人居ないだけで全然違うわね。心が楽になるわ」

「あいつらなんか引き取らなきゃよかったな」

「早くぅ、6人ともぉ、出ていって欲しいよねぇ？」

はいはい。こっちをそんなに見なくても聞こえてますよー。俺らだって早く出ていきたいですー。

はぁ。

「姉ちゃん？夕飯置いておくねー！」

今日も返事ないなぁ。あまり長居せずにさっさと降りて、姉ちゃんが戻ってくることを祈っておこう。俺がここに居続けても、姉ちゃんが気まずいだけだしな。

そう思って踵を返してリビングへ戻った。

『……』